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癌細胞増殖能に関わるリークK+チャネルの細胞内局在部位の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H01009
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3160:薬理学関連
研究機関山形大学

研究代表者

野呂田 郁夫  山形大学, 医学部, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードTASK-3 / K2Pカリウムチャネル / 酸感受性 / pH / 細胞内局在 / 癌細胞 / ミトコンドリア
研究開始時の研究の概要

カリウムイオン(K+)を通すチャネルタンパク、TASK-3は、癌細胞の増殖と生存性に関係することがわかってきた。癌細胞においてTASK-3は細胞表面とミトコンドリア内に多く発現しているが、どちらのTASK-3が重要なのかは不明である。この局在の重要性を明らかにするために、細胞表面ではK+を流しにくくなる変異体TASK-3(アルカリ側でのみK+を流す)を作製し、その変異体を発現する細胞で増殖能を評価し、TASK-3の局在と増殖の関連性について調べる。

研究成果の概要

TASK-3は、幾つかの癌細胞において細胞表面のみならずミトコンドリア内膜にも発現している。この細胞内の局在変化が細胞増殖能にどのように影響するかを調べるために、TASK-3の変異体を作製し、細胞内の発現と局在を調べた。
酸感受性領域の点変異を作製し、膜電流を評価したところ、野生型と比べて電流-pH関係の傾きが鈍くなる変異体H98Kと殆ど酸感受性を示さない変異体H98Rを見出した。一方、複数の癌細胞株においては、外来TASK-3のミトコンドリアへの発現が殆ど観察されなかった。TASK-3の細胞内局在と細胞増殖能への影響については未だ不明である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

2ポアドメインカリウムイオンチャネルである TASK-3 は、筋肉や神経、内分泌組織などの興奮性に関わっている。このチャネルは酸感受性領域を持っており、様々な病態に関係していることが知られている。
本研究で発見したユニークな酸感受性の機能欠失体は、発現系細胞の病態モデルへの利用をはじめ、TASK-3が関係する様々な疾患の研究への応用が可能であると思われる。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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