研究課題/領域番号 |
20H01013
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
後藤 優理 千葉大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | サイトメガロウイルス感染症 / ガンシクロビル / 血中濃度 |
研究開始時の研究の概要 |
サイトメガロウイルス(CMV)感染症は肺移植後に最も注意を要する感染症である。肺移植後のCMV感染症発症率は38-75%に上るだけでなく、重症化し致死率が高いため、抗ウイルス薬の予防投与が行われるが、副作用として重篤な汎血球減少が臨床上問題となる。本研究では、ガンシクロビル(GCV)の血中濃度及び尿細管障害バイオマーカーと副作用との関連性を探索し、個々の患者に応じたGCVの至適投与量を算出することを目的とする。GCVの過量投与による汎血球減少は致死的となるため、本研究結果はCMV感染症治療において重要な情報を与えると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では、GCVの血中濃度及び尿細管障害バイオマーカーと副作用との関連性を探索し、個々の患者に応じたGCV の至適投与量を算出することを目的とした。 上記目的を明らかにするため、HPLC-UVおよび蛍光検出器を用いたGCVの血中濃度測定の条件検討を行った。内標準物質としてアシクロビル(ACV)を用いて検討を行い、移動相に0.05%酢酸:アセトニトリル(99.1:0.9)を用いて流量0.5mL/minで送液することで、C18の分析カラムを用いて短時間で検出可能な測定条件を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺移植後のサイトメガロウイルス感染症発症率は38-75%に上るだけでなく、重症化し致死率が高いため、抗ウイルス薬のガンシクロビル(GCV)の予防投与が行われるが、副作用として重篤な汎血球減少が臨床上問題となる。本研究では、GCVの血中濃度及び尿細管障害バイオマーカーと副作用との関連性を探索し、個々の患者に応じたGCV の至適投与量を算出することを目的とした。今回はHPLC-UVによるGCVの血中濃度測定条件を確立した。今後は血中濃度測定を行い、尿細管障害バイオマーカーと副作用との関連性を探索するため継続して研究を行う。
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