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ラモトリギンの皮膚障害発現リスクに影響する薬剤の探索および基礎的検証

研究課題

研究課題/領域番号 20H01015
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

坂東 寛  徳島大学, 病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2020年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワードラモトリギン / 医療ビッグデータ解析 / 皮膚障害
研究開始時の研究の概要

ラモトリギンは、抗てんかん薬および双極性障害の再燃再発予防薬として幅広く使用されている。一方で、副作用に重篤な皮膚障害があり、安全性速報で注意喚起がなされた。申請者は医療ビッグデータ解析により、ラモトリギンの皮膚障害リスクを上昇させる薬剤を見出した。本研究の目的は、候補薬剤の併用によるラモトリギン血中濃度および皮膚障害発現への影響を電子カルテ調査により明らかにするとともに、in vitroおよびin vivo実験により基礎的知見を集積することで、薬剤間の相互作用を明らかにし、適正で安全な薬物療法に寄与することである。

研究成果の概要

ラモトリギンは、副作用として重篤な皮膚障害が現れることがある。皮膚障害は、UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)阻害作用を示すバルプロ酸ナトリウムとの併用でリスクが高い。しかし、UGT阻害作用を示す薬剤は睡眠薬等に多数存在するが、ラモトリギンへの影響は不明である。
そこで、大規模副作用症例報告データベースを用いて、ラモトリギンとの併用により皮膚障害報告数を増加させる薬剤としてフルニトラゼパムおよびニトラゼパムを抽出した。さらに病院診療情報より、ラモトリギン服用患者においてフルニトラゼパムの併用で皮膚障害発生頻度の増加が認められた。また、ラットを用いて薬物動態への影響を検証した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果より、ラモトリギンの代謝酵素であるUGT阻害作用を持つフルニトラゼパム、ニトラゼパムの併用により、ラモトリギンの血中濃度が上がり皮膚障害発現リスクを上昇させる可能性が示唆された。フルニトラゼパム、ニトラゼパムは睡眠薬として精神科領域で使用されており、ラモトリギンとの併用時には睡眠薬の選択や副作用モニタリンクに注意を要すると考えられる。
本研究結果で得られた知見は、ラモトリギンの副作用回避のための適正使用に寄与する重要なエビデンスとなると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 医療ビッグデータを用いた併用薬によるラモトリギンの皮膚障害リスクの検証2021

    • 著者名/発表者名
      坂東寛、合田光寛、座間味義人、桐野靖、中村敏己、石澤啓介
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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