研究課題/領域番号 |
20H01071
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 浩規 群馬大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 大腸癌 / 耐性化 / セツキシマブ / dCK / 後天的耐性化 |
研究開始時の研究の概要 |
大腸がん治療において、セツキシマブなどの抗上皮成長因子受容体モノクローナル抗体薬に対する後天的耐性の出現が深刻な問題となっている。本研究では、後天的耐性化大腸がんの新たな治療法構築を目的に、Deoxycytidine kinase(dCK)過剰発現の制御が大腸がん細胞のセツキシマブに対する後天的耐性化に与える効果、セツキシマブ耐性化大腸がん細胞株におけるdCK過剰発現を利用した治療戦略の2点を検討する。本研究によって後天的セツキシマブ耐性化大腸がん患者に対して新たな治療の選択肢を提案することが可能となり、生存期間延長への貢献や新たなアプローチによる治療法開発の進展が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究においてまず我々は、siRNAを用いた後天的セツキシマブ耐性大腸がん細胞におけるdCKのノックダウンの条件検討を行った。ノックダウン後の細胞におけるdCKの発現状況については十分な検討を行う必要があり、現在は質量分析装置を用いた種々の条件によるノックダウン後の細胞におけるdCKの発現量の検討や、MTTアッセイを用いた後天的セツキシマブ耐性解除についての検討を行っている。加えて、shRNAを用いたノックアウトについても検討を行いながら、これらの検討が完了した後に、臨床応用を見据えた新たな治療戦略の検討を行っていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、後天的セツキシマブ耐性化大腸がん患者に対して新たな治療の選択肢を提案することが可能となり、後天的セツキシマブ耐性化大腸がん患者の生存期間延長への貢献が期待されるほか、dCK阻害剤など新たなアプローチによる後天的セツキシマブ耐性化大腸がんに対する治療法開発の進展が期待される。
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