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乳幼児突然死症候群(SIDS)とウイルス感染との関係解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H01084
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関長崎大学

研究代表者

平倉 説子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 技能補佐員

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワード乳幼児突然死症候群(SIDS) / RSウイルス / ウイルス感染 / 乳幼児突然死症候群(SIDS) / RSV感染
研究開始時の研究の概要

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因として、呼吸器系のウイルス感染症の可能性が示唆されている。RSウイルス(RSV)は、小児呼吸器疾患の代表的な病原体である。重症では小児肺炎となるが、ごく軽症の風邪様症状に留まるか、まったく無症状のこともある。RSVが下気道に感染した場合、気管支末端に局所的炎症が起こり、短時間で気道閉塞を引き起こし、窒息死に至る可能性が考えられる。本研究は、この仮説に基づき、乳幼児呼吸器へのRSV感染とSIDSとの関連性を明らかにしようとするものである。

研究成果の概要

本研究では長崎大学医学部法医学教室で採取、保管している2歳以下の死因不詳患者の肺を検体とした。凍結組織約30 mgから全RNAを抽出しRT-PCRによりcDNAを作製、RSVの核酸の特異的部位を認識するプライマーを用いてPCRを行いウイルス由来のRNAを検出した。
また、他の呼吸器疾患系ウイルス13種についても検査した結果、11検体中でhMPV陽性2検体、PIV3陽性1検体、Rhino陽性1検体を認めた。しかし、感染症状(発熱、鼻水)はどの患者でも確認されておらず無症状での重複感染例があると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の成果により、無症状の患者であっても呼吸器疾患系のウイルス由来RNAの陽性が認められた。これにより、乳幼児呼吸器へのウイルス感染と乳幼児突然死症候群(SIDS)が関連している可能性が示唆された。今回は凍結組織を用いての検査であったが、今後ホルマリン包埋サンプルからRNA抽出して検査範囲を広げることにより、さらにウイルス感染とSIDSの関連性を明らかにし、疾患予防につながる知見が得られることが期待でき、学術的、社会的意義がある。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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