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茶由来のマイクロRNAがヒト血管内皮細胞の老化に対して及ぼす効果について

研究課題

研究課題/領域番号 20H01104
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3210:内科学一般、器官システム内科学、生体情報内科学およびその関連分野
研究機関鹿児島大学

研究代表者

成松 亮子  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 技能補佐員(研究補助)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードマイクロRNA / カテキン / microRNA
研究開始時の研究の概要

現在、茶は多様な方法で加工されて飲用に供されるほか、食材として乾燥茶葉が喫食されることも多い。
茶にはポリフェノールである茶カテキンが含まれており、これは抗酸化作用を持つ物質として広く知られている。
本研究では、抗酸化作用に関連したマイクロRNAを独自の方法で抽出し、茶ポリフェノールに匹敵する抗酸化作用が茶由来のマイクロRNAにも存在するかどうかを解明していく。

研究成果の概要

緑茶の効能の多くは茶カテキンに起因するが、今回は、抗酸化作用を持つことで知られる(-)-epigallocatechin-3-gallate (EGCG)の血管系への作用を検討した。ヒト血管内皮細胞HUVECを用いて、TGF-beta/BMPシグナルへの影響とマイクロRNAの変化、炎症性分子の発現の変化について実験を行い、EGCGの血管内皮機能変容作用が確認され、各々の結果の再現性と下流シグナル分子の詳細な検討を継続中である。近年、マイクロRNAの細胞外へ分泌が注目を浴びている。将来的に、茶を含む植物由来のマイクロRNAによる血管系細胞への影響を、細胞間情報伝達の観点から研究していきたい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

鹿児島県は全国2位の茶生産県であり、近年も茶農家の生産規模拡大が顕著となっている。また、生活習慣病の罹患率、高齢者のフレイルの増加は、本人や家族の生活の逼迫のみならず医療費の高騰につながっており、社会問題の一つである。これらの背景の中で、地産地消たる茶を利用した生活習慣病予防は、世情に合致した社会的意義の持つ研究対象である。緑茶に含まれるカテキンの研究の多くは抗酸化作用であるが、日々進化する学問の中で未踏の領域が多い。今回注目しているマイクロRNAの動態やTGP/BMPのシグナル経路への影響については、学術的に未研究分野であり、緑茶の健康効用研究の発展に寄与するものと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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