研究課題/領域番号 |
20H01115
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3220:恒常性維持器官の外科学、生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
沖谷 なほ子 金沢大学, 医学系, 研究員
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
|
キーワード | 脳虚血 / 血管内皮成長因子 / 血管 / 血管内皮細胞 / VEGF / 脳梗塞 |
研究開始時の研究の概要 |
日本人の死亡原因第3位である脳卒中の6割を占める脳梗塞では、致死を免れても重度の後遺症を残し、唯一有効な薬理学的治療である血栓溶解療法は発症後数時間に限られている。多くの治験が失敗に終わる中、現在幹細胞治療が機能回復に良好な成績を示しており作用機序に血管新生が挙げられているため、本研究では、血管新生の制御メカニズムの解明に取り組む。脳梗塞後の機能回復時における血管新生シグナルの時空間パターンを可視化し、それに伴う分子発現、細胞挙動を組織学的・分子生物学的に解析することで血管新生の新規制御機構を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
脳動脈の閉塞により引き起こされる脳梗塞では脳機能が障害される。現在行われている治療が適用される患者は一部であり、急性期より後に有効な治療法が求められている。脳梗塞後には自発的な機能回復が認められ、慢性期の病態機序を明らかにすることが機能障害を克服する上で重要と考えられる。本研究では、脳梗塞後の血管内皮成長因子シグナルの空間的時間的変化について、遺伝子組換えマウスを用いて組織学的解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞後の血管内皮成長因子の重要性が報告されていたが、そのシグナル分子がどの領域でどのような時間経過を示すかの詳細は不明だった。本研究により、脳梗塞後の血管内皮成長因子受容体の時間的空間的な変化が明らかとなった。本成果は、脳梗塞後の機能回復を目指す治療法の開発の上で新たな知見を提供できたと考えられる。
|