研究課題/領域番号 |
20H01125
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3240:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
田宮 創 獨協医科大学, その他部局等, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
430千円 (直接経費: 430千円)
2020年度: 430千円 (直接経費: 430千円)
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キーワード | 糖尿病性腎臓病 / 透析予防 / 座位行動 |
研究開始時の研究の概要 |
研究デザインは、単施設前向き介入研究である。糖尿病性腎症(DKD)患者に対して、座位時間(セデンタリズム)の減少を含めた運動指導介入を理学療法士が行うことで、腎機能(eGFR、尿中Alb/Cre比)・血圧・糖代謝(HbAlc)、脂質代謝(HDL-C、LDL-C、TG)・新規心大血管疾患発症及び透析導入リスク、全死亡リスクに与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,糖尿病性腎臓病患者の重症化予防に資するための運動指導プログラムを確立することである.18例の糖尿病性腎臓病患者に対して,運動に加えて,1時間以上の座位行動を中断すること,1日当たりの座位行動を1時間減らすことを追加し,5か月間行うよう指導し,介入前後での血液と活動量計データを比較し,11例を解析した. 現時点では,データにおいて有意差はみられなかったが,BMI,SBP,HbA1c,尿中Alb/Cre比に改善傾向がみられており,腎機能の増悪も生じていない.活動量データは身体活動量が288kcal/日から312kcal/日に増加し,座位行動ともに改善傾向がみられている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎臓病患者は新規透析導入の原疾患の中で最も割合が多い.したがって,糖尿病性腎臓病患者を透析へと移行させない重症化予防策の策定は急務の課題であるが,いまだ有効な予防策は確立されていない.本研究の意義は,運動療法に座位行動変容を加えた運動指導プログラムを確立することで,糖尿病性腎臓病患者の重症化予防に資することである.本研究により得られた座位行動の変化が,今後の糖尿病性腎臓病患者の血液データ,腎機能,血管機能,重症化リスクなどにどのような影響を与えるかを縦断的に調査していく.
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