研究課題/領域番号 |
20H01135
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
杉澤 樹 東邦大学, その他部局等, 作業療法士
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / ロボットスーツ / リハビリテーション / 歩行練習 / トレッドミル / ロボットスーツHAL |
研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は四肢の筋力低下を主症状とし、非常に進行が速い神経難病である。高負荷の運動は筋力低下を招く事が懸念されており、リハビリテーション(リハビリ)においては適切な負荷量の調整が必須となっている。 近年、下肢に対する運動の負荷量が調整可能であるロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)を用いたリハビリが注目されており、罹患筋に対する筋力維持、歩行能力の改善効果が期待されている。 本研究は、ALS患者を対象とし、HALを用いた下肢サイバニック動作システム訓練が身体機能に加え、呼吸機能、咳のピークフロー、吸気筋力、呼気筋力に与える効果の解明を目的としている。
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研究成果の概要 |
HAL(Hybrid Assistive Limb/CYBERDYNE社製)は、装着者の意思に沿った動きをアシストする装着型のロボットスーツである。本研究は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対するHALを用いた下肢サイバニック動作システム訓練(HAL訓練)の効果を検討した。 本研究では、ALS患者に対しトレッドミルを使用したHAL訓練を全9回実施し、実施前後で身体機能、呼吸機能を評価した。結果、訓練後の歩行機能、主観的評価で有意な改善を認め、呼吸機能で維持が図れた。 本研究より、ALSにおけるHAL訓練の身体機能、呼吸機能に対する有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、進行が早く治療法が確立されていない神経難病であるALS患者に焦点を当て、かつ、最先端であるロボットスーツを用いたリハビリテーション(リハビリ)を試みた点で社会的意義は高いと思われる。 ALSは四肢の筋力低下を主症状とし、高負荷の運動は筋力低下を招く(過用症候群)ことが懸念されている。HALは下肢機能を補助し、装着者の意思に従った歩行を実現する事が可能である。 本研究では、HALを装着することで下肢への荷重量・負荷量を軽減しながらリハビリが実施できたため、歩行能力の改善が得られたと考えられる。
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