研究課題/領域番号 |
20H01147
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
古関 一則 茨城県立医療大学, 公私立大学の部局等, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 人工膝関節全置換術 / Honda歩行アシスト / 歩行練習 |
研究開始時の研究の概要 |
重度の変形性膝関節症に対する手術療法としては人工膝関節全置換術(TKA)が一般に選択される。TKAにより除痛効果や身体機能および生活の質(QOL)の改善が得られるが、術後は一時的に膝筋力や歩行能力の低下が生じるため関節可動域練習、筋力強化練習、歩行練習等の練習が必要となる。本研究では、TKA術後の歩行練習のためのツールとして、Honda歩行アシスト(本田技研工業株式会社製)の有効性を検証するものである。
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研究成果の概要 |
本研究は人工膝関節全置換術(TKA)後患者に Honda 歩行アシストを用いた歩行練習(HWAT)を行い、従来法と比較することで、その安全性と有効性を明らかにすることを目的とした。10名(11膝)のTKA術後患者に対してHWATを行い、安全に使用できることを確認した。またHWAT群では、対照群(11名、11膝)と比較して早期の歩行改善効果が認められた。このことからHWATがTKA術後早期の歩行能力・身体機能改善に寄与し、効果的なリハビリテーションツールとなり得ることが示唆された。また、1症例については3次元動作解析による詳細な評価を行い、HWATによる歩行改善のメカニズムについて考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重度の変形性膝関節症に対する手術療法は人工膝関節全置換術(TKA)が一般に選択されるが、術後は一時的に膝筋力や歩行能力の低下が生じるためリハビリテーションが必要となる。近年ではTKA術後の在院日数が減少傾向にあり、患者は十分な歩行能力や膝機能を得る前に退院することも多い。術後早期より効率的に歩行能力や日常生活動作を改善する介入を確立できることは、日常生活活動や仕事への復帰を早めることが期待できる。
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