研究課題/領域番号 |
20H01149
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
田村 浩志 国士舘大学, 政経学部, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
420千円 (直接経費: 420千円)
2020年度: 420千円 (直接経費: 420千円)
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キーワード | 救命胴衣(PFD) / 浮力 / 牽引力 / 救命胴衣 |
研究開始時の研究の概要 |
救命胴衣(PFD=Personal Flotation Devices)は装着することで水上に浮かび呼吸を確保し、生命を守る救命用具であるが、その浮力による事故が発生した。そこで、この事故状況を踏まえ、浮力と離脱のために必要な力について検証することにより、PFDについて再検討する必要があると考え、研究の着想に至った。 事故の状況に近い実験環境を構築し、被験者を用いることなく実験的に浮力と離脱に必要な力を検討する研究である。かつPFDの浮力と動きやすさという盲点に関する研究であるため、今後の安全教育にも重要な情報を提供でき、社会的に重要な意義を持つ。
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研究成果の概要 |
救命胴衣/ライフジャケット(以下PFD = Personal Flotation Devices)の着用は小型船舶などの乗船者には安全確保の観点から、法令により義務付けられている。令和元年夏、PFDを着用した児童が、プールに浮かぶ水上遊具(縦2.5m、横5m、厚さ0.3m)の水面下中央付近でうつぶせの状態で発見され、命を落とす事故が起こった。溺死事故は、水上遊具の下に入った場合にPFDの浮力により身動きが取れなくなったことで引き起こされた可能性が高い。本研究の目的は、PFDの浮力と水上遊具からの離脱のために必要な力について実験的に検証した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
溺水事故は後を絶たず、近年は予想をしない水辺の事故が発生している。このような状況下で要救助者が浮いて待つだけでは対応できない次のような状況、すなわち、救命胴衣をつけたまま、浮具等の下に潜り込んだ場合(水上遊具、SUP、ボート、カヌー、ヨット等)、転覆した船の内部にとり残された場合においては、離脱に必要な牽引力を知ることにより、今後の安全教育にも重要な情報を提供でき、社会的に重要な意義を持つ。
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