研究課題/領域番号 |
20H01150
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
鶴見 知己 獨協医科大学, その他部局等, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2020年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 血液透析 / 認知機能 / 神経筋電気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、軽度認知機能障害(MCI)を有する透析患者に対する、神経筋電気刺激(NMES)実施による、認知機能改善効果を明らかにすることである。外来維持透析しているMCI患者を対象に、無作為化対照試験にて実施する。NMES介入群とコントロール群に分け、並行群間比較を行う。NMES群は透析中にNMESを実施する。コントロール群は通常通りベッド上安静で透析を受ける。3か月間の実施とし、認知機能評価を介入前と3カ月時に実施する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、軽度認知機能障害を有する透析患者において、神経筋電気刺激(NMES)による認知症進展抑制効果とメカニズムを解明する事である。認知機能改善効果に対する裏付けとして、認知機能改善のサロゲートマーカーであるBDNFを用いて、透析中における単回のNMES実施によるBDNFの上昇効果と3か月間のNMES実施による認知機能改善効果について検討した。 NMESの実施により一時的に血中BDNF濃度の上昇を認めたが、3か月間のNMES実施によりBDNF濃度の上昇と認知機能の改善傾向がみられるものの、有意差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知機能に関連するマイオカインであるBDNFは低分子量であり、透析患者においては透析膜を通過し減少する。我々は、透析療法中にNMESを実施し、一過性にBDNFが上昇することを確認し、透析終了後においても、BDNFの漏出を一部抑制する可能性を示唆した。透析中においてもBDNFは一過性に増加し、受動的な筋収縮であるNMESにおいても有酸素運動と同様にBDNFが増加することが確認できた。
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