研究課題/領域番号 |
20H01153
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
原田 寛之 札幌学院大学, 未登録, 専門職員(情報処理技術者)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 無線LAN / Wi-Fi / 認証連携 / 無線LANローミング / eduroam |
研究開始時の研究の概要 |
大学キャンパスで運用されている学術無線LANローミング基盤eduroamと相互にローミング接続された市街地等の公衆無線LANをシームレスに利用できる革新的なオンラインサインアップ機構を開発し, その実効性を検証する. これにより大学外でのICTを活用した学びの場の拡充, 大学と地域社会との連携に貢献する.
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研究成果の概要 |
日本国内で初めて大学キャンパス全域の無線LAN基地局をOpenRoaming(公衆無線LANを相互に接続する世界的なローミングフェデレーション)に接続し,学生・教職員が従来利用していたキャンパス無線LANであるeduroamの認証情報を用いて,キャンパス無線LAN と市街地の無線LAN がシームレスに利用可能となることを示した。この際必要となるプロファイル(資格情報とローミング識別情報を埋め込んだ設定ファイル)の配布方法について,現在主に利用されている各種クライアントOSの実装におけるオンラインサインアップ機構を調査し,課題を明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学構成員がキャンパス外でも公衆無線LAN をキャンパス無線LANと同様にシームレスに利用できるための仕組みを開発することで,ICTを活用した教育研究環境をキャンパスから市街地などへ拡大できることを示した.コロナウィルス感染対策により多くの授業がオンラインに移行する中で,十分な通信環境を持たない学生が居住地近辺で移動を伴わずインターネットに接続できる環境を整えることは,今後の社会環境の中でも有意義な取り組みである. また近年,大学と地域社会の連携が求められる中で,大学図書館等を生涯学習等の目的で訪れる市民にキャンパス無線LANを開放するための仕組みの整備でもあり,社会的な意義がある.
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