研究課題/領域番号 |
20H01154
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 警視庁科学捜査研究所 |
研究代表者 |
大川 学 警視庁科学捜査研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 署名照合 / 法科学 / バイオメトリクス |
研究開始時の研究の概要 |
署名照合は、筆者固有の書き方に着目しながら署名の真偽を照合するものであり、科学捜査・個人認証等に応用されている。本研究では、近年急速に普及の進むディジタル端末経由のオンライン署名照合について、登録フェーズで参照署名から平均テンプレートを生成し各参照署名とのマッチングから局所安定度を算出後、それを認証フェーズでの入力署名・平均テンプレート間のマッチング重みとして用いる距離指標を新規構築し、偽筆耐性向上・照合性能改善を試みる。
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研究成果の概要 |
オンライン署名のマッチングにおいて、従来の動的時間伸縮法(dynamic time warping)はマッチング点の局所的距離を等価に扱うため高度な偽筆に対する脆弱性の課題があった。 そこで本研究は、オンライン署名照合において、登録フェーズで参照署名セットから平均テンプレート生成後に局所安定度を算出し、認証フェーズでの入力署名・平均テンプレート間のマッチング時の重みとする距離指標を新規構築することで、従来手法よりも性能面・運用面ともに有効な成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本提案手法は、本人の参照署名を直接使わず近似生成の平均テンプレートを用いるため高セキュリティを実現可能なうえ、平均テンプレートとテスト署名間の1比較での高速照合が可能であり、秘匿性と緊急性が要求される科学捜査に貢献できる。 さらに、本提案手法が多言語に適用可能のため科学捜査のグローバル化対応に貢献できるうえ、気候・地球環境変動、医療診断支援等、時系列データを扱う他分野への応用にも貢献できる。
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