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加速器質量分析測定のためのヨウ素129標準試料の作製

研究課題

研究課題/領域番号 20H01173
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 4120:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

松村 万寿美  筑波大学, 研究基盤総合センター, 技術職員

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
450千円 (直接経費: 450千円)
2020年度: 450千円 (直接経費: 450千円)
キーワード加速器質量分析 / ヨウ素129 / 同位体希釈 / 標準試料 / メモリー効果 / NIST標準試料 / ヨウ素129標準試料
研究開始時の研究の概要

長寿命放射性核種^<129>I(半減期1570万年)を用いた研究は国内外で社会的意義が大きく、主に加速器質量分析法(Accelerator Mass Spectrometry : AMS)により^<129>I測定が行われている。一方で、将来的には世界共通の^<129>I標準試料の供給が枯渇する可能性があり、早急な対応が必要である。本研究の概要は^<129>Iに関連した研究促進と^<129>I研究に携わる研究者、技術者及び学生等への研究教育支援のために、世界共通の^<129>I標準試料として国内外の大学・研究所のAMS測定施設に提供可能な^<129>I/^<127>I同位体比10^<-11>~10^<-12>の^<129>I標準試料の開発と作製を行う研究である。

研究成果の概要

本研究は、加速器質量分析(AMS)測定のためのヨウ素129(I-129)標準試料(物質)の作製を目的に行った。AMS測定方法の検討では、今後作製するI-129標準試料を規格化するための一次標準物質:NIST-SRM3230(Low LevelⅠ、Ⅱ)のAgI沈殿作製(各約8㎎)と試験測定を実施した。その結果、同位体比が5桁幅のある試料を測定した場合には、メモリー効果が強く生じることが判明した。対応策としてダミー試料等をイオン源で1時間程度のセシウム照射を行うことが有効であることを確認した。NIST-SRM3230の試験測定は、認証値に対してLow LevelⅠが10%程度低めの結果となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高感度のAMS測定では、幅広い桁の同位体比の試料を測定する際に、高い同位体比試料からの汚染影響として現れてくるメモリー効果が懸念されている。メモリー効果の原因となる汚染の除去について、各AMS施設で検討と工夫が必要となっている。本研究成果は、メモリー効果の対策として、今後筑波大学AMSでの測定スキームに大いに役立つとともに他施設でも十分な参考事例になると期待できる。
また、作製予定のI-129標準試料の値付けに必要なNIST標準試料の試験測定において、 Low LevelⅠの測定値が認証値よりも10%程度低めに得られた結果は、I-129のAMS測定施設間での検討が必要な事案となる。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 筑波大学研究基盤総合センター応用加速器部門(UTTAC) Annual Report 2020

    • URL

      https://www.tac.tsukuba.ac.jp/tac/annual-report/

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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