研究課題/領域番号 |
20H01178
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
立花 幸司 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (30707336)
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研究分担者 |
村瀬 智之 東京工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (00706468)
三澤 紘一郎 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (20636170)
山田 圭一 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30535828)
土屋 陽介 開智国際大学, 教育学部, 准教授 (40806494)
佐藤 邦政 茨城大学, 教育学部, 助教 (50781100)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 徳 / 徳倫理 / 学校教育 / 徳認識論 / 道徳 / 教育 / 教育哲学 / アリストテレス / 徳倫理学 / 道徳教育 / 道徳的徳 / 知的徳 / 認識的徳 / 日本 / 教育実践 / 倫理的徳 / 学習 / 悪徳 / 倫理 / 認識 |
研究開始時の研究の概要 |
哲学と教育哲学のあいだには研究交流の不在が国内外でたびたび指摘されてきた。このプロジェクトでは、お互いの活動に理解のある哲学者(立花・山田)、教育哲学者(三澤・佐藤)、教育実践者(土屋・村瀬)が一つのグループとなって緊密な共同研究を行うことで、日本という教育文化的風土をフィールドとして、よき認識主体としてもつべき徳と避けるべき悪徳を明らかにする。そして、この解明を通じて、理論的に妥当で教育実践上も有効な徳認識論の一つの理論を構築する。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトの研究の目的は、哲学、教育哲学、教育実践者の緊密な共同研究による、理論的に妥当で教育実践上も有効な徳認識論の理論を構築することである。具体的には、日本という教育文化的風土における善き認識者の「徳」を明らかにし、それに基づいた徳認識論の新たな理論を提案することである。目的達成のため、調査・議論・国内外の学会での研究発表やワークショップ等を実施し、そこで得られた指摘を元に内容をよりよいものとし、その成果を、専門家向けには国内雑誌や海外雑誌での学術論文として発表し、より一般向けには、邦語書籍『徳の教育と哲学:理論から実践、そして応用まで』(立花幸司編著、2023年)として刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトで得られた意義として、(1)徳について日本の観点から考察することで認識論的に新たな視座を与えた点、また、(2)哲学者・教育哲学者・教育実践者が密な共同研究を行うことで、専門家向けにも一般向けにも豊かな成果を挙げられることを実際に示した点に、学術的な意義がある。他方で、(3)徳という複雑な概念を用いながらも、フィールドとアプローチを明確にすることで現実社会(本プロジェクトの場合は学校教育)を新たな角度から分析することができることを示し、現実を再考しより良くするための一助となったという点に、社会的意義がある。
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