研究課題/領域番号 |
20H01179
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 (2022-2023) 神戸市看護大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
藤木 篤 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (80609248)
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研究分担者 |
神崎 宣次 南山大学, 国際教養学部, 教授 (50422910)
井上 悠輔 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30378658)
太田 和彦 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (50782299)
斉藤 了文 関西大学, 社会学部, 教授 (60195998)
松田 毅 岡山大学, 社会文化科学研究科, 客員研究員 (70222304)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 工学倫理 / 技術者倫理 / ロードマップ / 生命倫理 / 環境倫理学 / 技術的収束 / 応用哲学 / 都市 / 食農倫理学 / ELSI / 萌芽的先端科学技術 / 工学的介入 / 公衆優先原則 / メタ科学技術 / イマージング・テクノロジー / 地球工学 / 遺伝子ドライブ / エマージング・テクノロジー / ディスラプティブ・テクノロジー / X-Tech / 予防倫理 / 志向倫理 / 脱成長 / 人工物 |
研究開始時の研究の概要 |
工学の著しい進歩を背景に、工学自体とそれを取り巻く環境の双方が質的に変容しつつある。一方で、工学倫理はそうした変化に十分に対応できているとは言い難い状況である。このような状況を鑑み、本研究は、近年の工学分野の学際的発展に対応できるような、新たな工学倫理フレームワークを構築することを最終目的とする。研究目的の実現のために、達成すべき目標として、(1)既存工学倫理の到達点と限界の解明、(2)萌芽的先端科学技術を含む最新の工学技術のサーヴェイ、(3)工学倫理ロードマップの作成、(4)工学の学際的発展に対応する新たな工学倫理フレームワークの構築、の四点を掲げる。
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研究実績の概要 |
2022年度は、文献調査による工学倫理および隣接諸領域のサーヴェイを主に実施した。主要な研究実績は以下の三点にまとめられる。 1. 【既存テキストの改訂および新規テキストの作成に向けた企画・調査】 研究分担者の斉藤了文が編著者に、また研究代表者も分担執筆者の一人になっている工学倫理のテキスト『はじめての工学倫理』の改訂に向け、広範な事例調査を行った。また前年度に実施した「神戸大学メタ科学技術研究プロジェクト 2021年度応用哲学会サマースクール「先端融合研究としての応用哲学入門」」の内容を軸とした、新たな教科書の出版を目指し、研究分担者の松田毅と研究代表者が中心となって計画を練り上げた。 2. 【都市研究との連携の模索】 近年、工学倫理と重なりつつも、しかしそれとは異なる領域として、「都市」に焦点を当てた研究が盛んになりつつある。2022年5月29日には、応用哲学会第14回年次研究大会にて、ワークショップ「都市をめぐる技術」を企画し、本研究課題チームメンバーおよび愛知大学の吉良貴之が同ワークショップに登壇した。さらに都市研究の動向について熟知している研究分担者の神崎宣次に、論点整理のための研究会の企画を依頼し、2023年2月24日に関西工学倫理研究会として開催した。 3. 【食農倫理学との連携強化】 今後の工学倫理の展開および連携の可能性のひとつに、食農倫理学が挙げられる。研究分担者の太田和彦と神崎宣次が、2023年3月10日から11日にかけて開催された学術集会「第5回アジア太平洋圏食農倫理会議(APSAFE2023)」の企画・運営を行った。また両者が企画編集作業に深く携わる『環境倫理』(ISSN: 2434-978X) 第4号の「特集1 / ラウトレッジ・ハンドブックの紹介」において、研究代表者も含めて寄稿を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」で述べた通り、いくつかの面で研究が進展した。しかしながら、コロナ禍において直接的な人的交流は依然として制限された状態にあったと言わざるを得ない。次年度以降は、感染症対策に十分な配慮をした上で、できる限り対面での交流機会を積極的に設けるようにしたい。
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今後の研究の推進方策 |
感染症の流行状況を慎重に見極めつつ、対面での交流機会を積極的に設けながら、基本的には研究計画に沿って研究全体を進めていく予定である。
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