研究課題/領域番号 |
20H01203
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
前川 修 近畿大学, 文芸学部, 教授 (20300254)
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研究分担者 |
岩崎 秀雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00324393)
水野 勝仁 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (30626495)
大橋 完太郎 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (40459285)
加須屋 誠 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 客員研究員 (60221876)
松谷 容作 國學院大學, 文学部, 准教授 (60628478)
岩城 覚久 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (60725076)
増田 展大 九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (70726364)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | ライフ / デス / アート / 美学 / デスアート / ライフアート / テクノロジー / バイオ・アート / デス・アート / 生権力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は第一に、ライフ・アートという今後アート・ワールドで前景化する問題圏を考察する先駆的な理論的プラットフォームを形成する。第二に、市場化し尽くしたグローバル・アートの閉域を、「生/生命/生活(ライフ)」世界の観点から外へ開く視点を提起する。第三に美学芸術学という人文系の研究をその領域外と折衝させて新たな文理融合的研究言説の起点を生み出すことを目指す。この三つの作業から現在のアート/テクノロジーと生命/死が切り結ぶいくつかの焦点を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、アート/テクノロジーと生/死が取り結ぶ新たな美学的可能性を提起することである。グローバリゼーションが進むなかで全面化している「生政治/死政治」(フーコー/ンベンベ)、これに抗するアート実践のひとつとしてバイオアートがある。これを、生命全般や生活世界に根ざした生命活動と結びつく「ライフ・アート」へと拡張し、さらにこれに対となる「デス・アート」を加え、両者を系譜学的に考察し、さらに現在の生命科学と現代哲学における生/死の境界の揺動をめぐる議論から照射することで、ライフ・アート/デス・アートの理論的言説と系譜学的考察を総合し、アートの現在的可能性を議論するプラットフォームを形成する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本科研の学術的、社会的意義は、第一に、ライフ・アートという今後アート・ワールドで前景化する問題圏を考察する先駆的な理論的プラットフォームを形成することにある。第二に、一面で開かれているように見えるものの市場化されくしたという点で、資本主義の中に閉ざしたままのグローバル・アートの閉域を、「生/生命/生活(ライフ)」世界の観点から外へ開く視点を提起することがある。第三に美学芸術学という人文系の研究をその領域外(生命科学など)と折衝させるための新たな文理融合的な議論の場の契機になる点がある。
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