研究課題/領域番号 |
20H01244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田尻 芳樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251746)
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研究分担者 |
秦 邦生 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00459306)
佐藤 元状 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (50433735)
吉田 恭子 立命館大学, 文学部, 教授 (90338244)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | モダニズム / 英語圏文学 / 時間性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は英語圏モダニズム文学・文化の研究における最近の〈時間性〉への注目をふまえ、モダニズムが空間的・地理的に拡大する過程において直面した「複数の時間性」を主題化する。そしてモダニズム文学そのものをその観点から読み返すだけでなく、現代英語圏文学への遺産継承の様態まで究明すべく、イギリス、オセアニア、アメリカの3つの地域を中心に、それら地域間の複雑な相互作用も含めて、多角的かつ包括的な研究を遂行する。
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研究実績の概要 |
2021年度は前年度に引き続き、コロナ禍によって計画の大幅な変更を余儀なくされた。そんな状況の中で、オンラインを利用した研究活動をできる限り続行した。最大の実績は、これまで数年かけてメンバー四人で従事してきた翻訳、レベッカ・L・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳――世界文学時代の現代小説』(佐藤、吉田監訳)を2021年末に出版したことである。また同書の出版と連携するかたちで、吉田、佐藤は世界文学・語圏横断ネットワーク第 14 回研究集会にてパネル「世界文学再考――『生まれつき翻訳』のアクチュアリティ」を企画し、研究発表を行った。吉田は他に、Monique Truong著 The Sweetest Fruits翻訳にあたり、Lafcadio Hearnについて文献調査および松江訪問調査を行い、Hearnについての英語エッセーを執筆した。秦は、アーカイヴ資料を活用しつつ、カズオ・イシグロの第三小説『日の名残り』とその映画版に関する比較研究を行ない、2021年11月に刊行されたアダプテーション研究に関する論文集で活字化した。並行してイシグロの小説を「始まり」と「終わり」という観点から研究して12月に成城大学でオンライン講演をおこなった。2021年7月には河野龍也氏による「植民地を都市から読む――佐藤春夫「女誡扇綺譚」を中心に」というオンライン講演会を実施した。田尻はイシグロの新作Klara and the Sunに関する国際オンライン・シンポジウムで研究発表を行った。なお、2021年度予算の繰越分で吉田は2023年3月にオックスフォード大学アドリアナ・ジェイコブズ氏を日本に招聘し講演会を企画した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、コロナ禍によって計画が大幅に遅れたが、その後の努力で挽回し、現在では概ね順調に進展していると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
特に大きな問題はなく、このまま、残りの時間でできるだけの研究成果を上げるべく努力する。
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