研究課題/領域番号 |
20H01279
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
川口 裕司 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (20204703)
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研究分担者 |
阿部 新 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (00526270)
Detey Sylvain 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (00548927)
矢頭 典枝 関西学院大学, 国際教育・協力センター, 教授 (10512379)
梅野 毅 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助手 (10722340)
秋廣 尚恵 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (60724862)
近藤 野里 青山学院大学, 文学部, 准教授 (70759810)
石川 慎一郎 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (90320994)
杉山 香織 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (00735970)
吉村 大樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (80522771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 対照中間言語分析 / 学習者言語コーパス / 第2言語習得 / 話しことばコーパス / 言語変異 / 学習者言語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では先行する科研Bにおいて開発された各言語のマルチタスク調査法に基づく調査を行う。タスクは文体的に異なる、1.反復、2.読み上げ、3.テキスト朗読、4.インタビュー、5.自由会話、6.作文、の6つである。これらのタスクを学習者に課して調査を行い、フランス語、日本語、トルコ語について学習者言語コーパスを構築する。 さらに言語類型と学習者言語の関係についても考察を行うが、とりわけ学習者ごとに異なる変異形が観察されることから、母語話者と学習者の文体的変異に考慮しながら、コーパス言語学と変異理論等の知見を基に、より精密な対照中間言語分析を行い、学習者言語を量的・質的に研究する。
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研究実績の概要 |
フランス語班では,秋廣,杉山,近藤,矢頭,川口,Deteyが以下の研究を実施した.統語レベルの研究として,収集した学習者の談話標識の分析を行った.音声レベルでは,フランス語教科書におけるリエゾンと音の脱落を分析した.また学習者50名の繰り返しと朗読タスクにおける発音変異について分析を行い,石川に数量解析について補助を得ながら,分析結果を学会発表した.語彙レベルでは,FLELex, CEFRLexを用いて,スピーキングの使用語彙レベルを分析した.また日本人学習者が自由談話タスクで用いる語彙や表現の特徴を分析し,母語話者と対照分析し結果を学会発表した.社会言語学的研究としては,近藤と矢頭がケベック・フランス語の教授規範,ケベックの言語選択等について研究した. 日本語班では阿部と川口が,繰り返しと朗読タスクにみられるアクセント配置の現象を分析し,中国人学習者とフランス人学習者の特徴について考察し,分析結果を学会発表した. トルコ語班では,ゲント大学の研究者と共同研究を行い,トルコ語母語話者の話しことばコーパスの単語頻度調査を実施した.また2021年度にオンラインで収集した学習者言語データのうち,自由会話の文字転写に着手した.年度末にはトルコ社会科学大学の研究者からも研究協力を得られることになり,今後の共同プロジェクト等について相談した. コーパス解析班では,石川が本科研の研究会で学習者コーパスデータを用いた中間言語対照分析について講演を行った.また報告された複数の分析について,コーパスの数量解析の観点から助言を行った.矢頭も本科研研究会で,世界で使用される英語の多様性について社会言語学的観点から講演を行った.梅野は学習者コーパスサイトの管理を行い,同時にAIによる文字化の精度に関する調査を行い,本科研研究会で報告した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ただしマルチタスク調査は対面による実施が不可能であったため,若干のオンライン調査を行って対応した.
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今後の研究の推進方策 |
各班の研究はこのまま継続するが,2022年度は可能なかぎりマルチタスク調査を対面あるいはオンラインで実施する予定である.また年度後半からは海外研究者の招聘と講演・ワークショップも企画したい.
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