研究課題/領域番号 |
20H01317
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 志學館大学 |
研究代表者 |
茶谷 誠一 志學館大学, 人間関係学部, 教授 (30460009)
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研究分担者 |
瀬畑 源 龍谷大学, 法学部, 准教授 (10611618)
河西 秀哉 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20402810)
冨永 望 公益財団法人政治経済研究所, その他部局等, 研究員 (20572069)
舟橋 正真 公益財団法人政治経済研究所, その他部局等, 研究員 (20790968)
古川 隆久 日本大学, 文理学部, 教授 (70253028)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 象徴天皇制 / 昭和天皇 / 戦後日本社会 / 宮内庁 / 戦後の皇室 / 戦後日本 / 戦争責任 / 田島道治 / 戦後日本の政治と社会 / 側近研究 |
研究開始時の研究の概要 |
1948年6月から1953年12月までの激動期に初代宮内庁長官を務めた田島道治の資料群(「拝謁記」、「日記」、「関係資料」)を原文から翻刻して活字化し、それぞれ解説を付して出版する。また、資料の出版にとどまらず、編集作業を通して明らかになった事実をまとめ、シンポジウム開催と解説書の執筆により、学界から一般社会まで幅広い層に象徴天皇制形成期の昭和天皇と宮中の実態につき、研究成果を還元していく。
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研究実績の概要 |
2021年度分の研究実績としては、前年度から続くコロナ禍で研究者が集合することも困難なままで、研究計画の変更を余儀なくされた。編集会議は対面形式ではなく、オンライン形式で実施し、研究方針や資料集の編集方針を全員で共有するようにした。原文書の翻刻作業についても遅れが生じたものの、研究協力者を得て筆耕作業を進めた。 その結果、田島道治関係資料のなかから、分量も多くメインとなる資料群である「拝謁記」のうち、全5巻予定の第1巻と第2巻について、翻刻作業の終了、入稿、校正を終え、研究者が執筆した解説を収録したものを年度内に無事に刊行することができた。なお、第1巻には資料所蔵者でもある遺族に「はしがき」を書いてもらい、巻頭に収録した。2021年度に刊行した分の書誌情報は、古川隆久ほか編『昭和天皇拝謁記』第1巻、第2巻(岩波書店刊)である。 この刊行時期は当初の刊行計画よりやや遅れているものの、何とか2巻分を上梓できたという点から、コロナ禍という状況下では十分な研究成果だととらえている。 このほか、こちらも当初からの研究計画にあった田島道治関係資料のなかの「日記」(第6巻に収録予定)と「関係文書」(第7巻に収録予定)の筆耕作業も同時並行で進め、資料集に収録する箇所の選定作業も行った。 また、共同研究者の河西秀哉が主催する象徴天皇制研究会のなかで、ここまで明らかとなった田島道治文書の内容を一部紹介する形式での研究発表も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で当初計画していた、東京に集合しての編集会議、編集作業、諸資料館への文献調査作業が困難となり、その結果、全体の進捗具合が滞り気味となっている。
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今後の研究の推進方策 |
編集会議などはほぼオンライン形式に切り替えて実施し、その方法に慣れてきたこともあり、今後は定期的にオンライン会議を開いて研究者間で意思を共有しつつ、研究協力者への指示も出しながら編集作業を進めていく。研究協力者の方も作業に慣れてきて翻刻のスピードも上がっているので、遅れた分を取り戻すべく努力していく。
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