研究課題/領域番号 |
20H01369
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
門叶 冬樹 山形大学, 理学部, 教授 (80323161)
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研究分担者 |
宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (00532681)
尾嵜 大真 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (20399265)
白石 哲也 山形大学, 学士課程基盤教育院, 准教授 (60825321)
三宅 芙沙 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (90738569)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 加速器質量分析 / AMS / ピクセル型半導体検出器 / 放射性炭素年代測定 / 加速器質量分析装置 / 年代測定 / 半導体検出器 / 14Cスパイク |
研究開始時の研究の概要 |
近年、太陽活動や太陽圏環境の変動の他、天体現象にともなうと考えられる突発的な宇宙線増加現象が、14C濃度の異常上昇(14Cスパイク)として過去に度々発生していたことが明らかになりつつある。 本研究は、最新型のコンパクト加速器質量分析(AMS)システムの高精度化の研究を行い、樹木1年輪毎に対する高精度14C年代AMS測定から、新しい14Cスパイク年代を見出すことで、地域や樹種の差別化なく分解能1年の精度で文化財年代を決定する新しい放射性炭素年代法を創出することである。
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研究成果の概要 |
近年、太陽活動や太陽圏環境の変動の他、天体現象にともなうと考えられる突発的な宇宙線増加現象が、放射性炭素(14C)濃度の異常上昇(14Cスパイク)として過去に度々発生していたことが明らかになりつつある。本研究では、日本で発見された14Cスパイクを用いた新しい年代測定法を世界に先駆けて確立するために、1)最新型加速器システムを用いて単年輪中の14Cを高精度に分析するための研究開発、2)開発した装置を埋没林などの国産樹木の単年輪14C分析に応用し14Cスパイクを新たに検出する技術開発、3)14Cスパイク年代測定方法を様々な時代の考古木質遺物や古建築材、自然埋没林の年代決定に用いる応用研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射性炭素年代法は、放射性炭素(14C)濃度測定に特化したコンパクト型加速器質量分析(AMS)法の発明により、微量試料での高精度測定が可能となり飛躍的にその利用が広まった。近年、名古屋大学の三宅グループによって発見された天体現象にともなうと考えられる突発的な宇宙線増加現象が、14C濃度の異常上昇(14Cスパイク)として過去に度々発生していたことが明らかになりつつある。本研究の成果による、コンパクトAMSシステムを用いた高精度14C年代AMS測定から、新しい14Cスパイク年代を見出すことで、地域や樹種の差別化なく分解能1年の精度で文化財年代を決定する新しい年代法の応用が期待できる。
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