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白鳳時代の壁画の構造と材料に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H01380
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03060:文化財科学関連
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所

研究代表者

犬塚 将英  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, センター長 (00392548)

研究分担者 早川 泰弘  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, その他部局等, 特任研究員 (20290869)
降幡 順子  独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部保存科学室, 室長 (60372182)
高妻 洋成  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, その他部局等, 参与 (80234699)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード法隆寺金堂壁画 / 反射分光分析 / ハイパースペクトルカメラ / 現地調査 / 治具 / 小壁18号壁 / 壁体 / 下地層 / 彩色材料 / 山中羅漢図
研究開始時の研究の概要

本研究は、我が国の絵画史において非常に重要な位置を占める法隆寺金堂壁画の今後の保存・活用に関する検討を行うために必要な壁体、下地層、彩色材料の構造・材質及び劣化状態を正確に把握することを目的とする。そのために、白鳳時代を代表する壁画であり、火災に遭ったという共通点をもつ法隆寺金堂壁画と国指定史跡 上淀廃寺跡から出土された壁画片を調査対象とし、美術史の研究者とも連携をしつつ、可搬型分析措置を用いてそれらの構造・材質を非破壊・非接触な手法で明らかにする。

研究成果の概要

本研究は我が国の絵画史において非常に重要な位置を占める法隆寺金堂壁画の今後の保存・活用に関する検討を行うために必要な構造・材質及び劣化状態を、非破壊・非接触な分析手法を用いることにより正確に把握することを目的とした。そして、非破壊・非接触な分析手法の中で、本研究ではハイパースペクトルカメラを用いた2次元的な分光分析に着目し、その性能評価及び分析手法の安全性の評価を行った。そして、同手法を適用することにより、法隆寺金堂壁画のうち山中羅漢図及び飛天小壁18号壁の分析調査を実施した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

文化財の科学調査では試料採取が許可されず、非破壊・非接触を大前提とした調査手法を要求されることが非常に多い。しかも、法隆寺内の壁画収蔵庫で保管されている大壁と小壁については、資料を移動させることも不可能である。本研究で実践した非破壊・非接触による現地調査のノウハウは法隆寺金堂壁画のみならず、古墳壁画、屏風等の絵画作品、油彩画等の移動が困難な文化財の科学調査にもそのまま適用することが可能である。よって本研究により、文化財科学や美術史の分野における新たな知見が得られることにとどまらず、国民の財産である貴重な文化財の活用方法の可能性の飛躍的な拡大など、社会への大きな波及効果を期待することができる。

報告書

(4件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 文化財の2次元的な分光分析を行うためのハイパースペクトルカメラの性能評価2022

    • 著者名/発表者名
      紀芝蓮、犬塚将英
    • 雑誌名

      保存科学

      巻: 61 ページ: 93-107

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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