研究課題/領域番号 |
20H01403
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
床呂 郁哉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90272476)
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研究分担者 |
吉田 ゆか子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (00700931)
金子 守恵 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 准教授 (10402752)
丹羽 朋子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 講師 (10753486)
奥野 克巳 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (50311246)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | もの / 技芸複合 / 技術 / アート / 人類学 / ものの人類学 / 民族誌 / 物質文化 / 文化人類学 / 芸術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アジアとアフリカにおける人間と非人間の「もの」の関係の諸相を、広義の技術・芸術的実践(技芸)に焦点を当てながら文化人類学的に研究することを主な目的としている。本研究では、近年の国内外の人類学や関連分野における「もの」や技術に関する新たな研究動向の胎動を踏まえながら、人間と各種の「もの」の関係において、通念的な技術観には拘束されない新たな枠組からの比較研究を実施することを目的としている。
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研究実績の概要 |
本研究「ものの人類学的研究―技芸複合の視点から(An Anthropological Study on Things-A Perspective from technology-arts complex) 」はアジアとアフリカにおける人間と非人間の「もの」(広義の物質文化)の関係の諸相を、その関係における広義の技術・芸術的実践(「技 芸」)に焦点を当てる視点から、文化人類学を中心としつつ他分野の研究者の参加・協力を通じて学際的に検討することを主な目的としている。 2021年度も本目的に沿った研究を実施した。同年度は新型コロナ・パンデミックの影響により、当初に計画していた海外での現地調査・フィールドワークのうちの一部の実施が不可能になったことから、分担者と協力者の各メンバーは計画の一部を変更して、文献やオンラインなどの代替的な手法を含む調査研究も実施した。さらに年度後半には、オンライン形式による研究会を開催し、そこで参加メンバーの研究成果の進捗報告を実施して、メンバー間での情報共有を行い、コロナ状況に対応する形での調査研究を推進した。より具体的な内容としては、近代西欧的な技術観に還元できない技 術や技能実践の在り方を研究する際の方策であるとか、これまでの先行研究における「近代的/伝統的(在地的)」技術、「技術/芸術」とい った通念的な二分法自体を相対化していくといった問題意識などをめぐりメンバー間での知見の共有と交換を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要でも述べたように、2021年度においては、当初予定していた海外でのフィールドワークのうちの一部が新型コロナ・パンデミックの影響により不可能になった。このことで当初に予定していた計画の一部に替えて、分担者と協力者の各メンバーは文献やオンラインなどの代替的な手法を含む調査研究を実施すると同時に、オンライン形式の研究会においてメンバーの研究成果を情報共有するなどして、コロナ状況に対応する形で調査研究を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降も基本的には研究目的に沿って、分担者ごとに世界各地の物質文化に関して現地調査を含めた手法での研究を予定しているが、他方で新型コロナ感染症による世界各地への影響などの感染状況、ならびに海外各国の出入国制限の政策方針に応じて、柔軟性に富んだ方法で対応していく予定である。
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