研究課題/領域番号 |
20H01420
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05020:公法学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
成澤 孝人 信州大学, 学術研究院社会科学系, 教授 (40390075)
|
研究分担者 |
丸 祐一 鳥取大学, 地域学部, 教授 (10466708)
蟻川 恒正 日本大学, 法務研究科, 教授 (20202757)
西土 彰一郎 成城大学, 法学部, 教授 (30399018)
石川 健治 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40176160)
成原 慧 九州大学, 法学研究院, 准教授 (40647715)
坂井 大輔 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (40805420)
小池 洋平 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (50779121)
中川 律 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60536928)
福嶋 敏明 神戸学院大学, 法学部, 教授 (80461010)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
|
キーワード | 憲法学 / 戦後憲法学 / 表現の自由 / 人権総論 / 奥平康弘 / 天皇制 / 制度論 / 教育権 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、戦後憲法学を切り開いた奥平康弘の憲法学を、多面的、総合的に検討することによって、日本憲法学における奥平憲法学の足跡を改めて確認し、戦後憲法学の成果を奥平憲法学との比較において検討することを企図している。 そのために、本研究は、奥平の死後、信州大学に寄贈された資料を整理した上で利用する。資料の中でも、奥平が所蔵していた図書は、すでに「信州大学奥平康弘コレクション」として信州大学付属図書館に所蔵されている。本研究は、奥平が遺した図書以外の資料を整理し、信州大学付属図書館の協力を得て、コレクションの拡充をおこなう。研究者は、コレクションを利用しながら、奥平憲法学の深部に迫る。
|
研究実績の概要 |
信州大学中央図書館には、奥平康弘が収集した図書約1300冊とともに、奥平が遺した研究ノート、メモ類などが保存されている。2021年度の研究実績として、これらの研究ノート、メモ類をすべて目録化したことを挙げなければならない。資料点数は、2843点あり、かなりの大規模資料である。この作業は主に、坂井大輔が担った。 さらに、これらの資料をすべてデジタルカメラで撮影し電子化した。電子化された資料は、ハードディスクに保存し、そのハードディスクは信州大学経法学部資料室に設置される。奥平の遺した生の資料は、今後も経法学部資料室に保存される。電子化された資料は目録と紐づいているので、研究者は、目録を利用することによって、電子化された資料に簡単にアクセスすることができるようになった。奥平康弘の直弟子である渡辺治一橋大学名誉教授が、本資料を確認した際、「戦後憲法学のみならず近代日本法史にとっても宝の山」と評したことを付言しておく。 本年度の重要な研究業績として、西土彰一郎「国民の知る権利と番組編集準則をめぐる憲法訴訟」(法律時報93巻10号)がある。西土は、市民が「自由でゆたかな情報の流れ」を確保するために、巨大化・独占化したメディア企業に対して「憲法訴訟」をおこなう可能性を探ろうとする。本論文は、放送法を「市民化」しようとした奥平説を現代に生かそうとする試みだと評価し得る。 成原慧「情報通信技術による接続/分断と民主主義 」(憲法問題32号) は、税関検査による「水際で阻止」論に対する奥平の批判の有する現代的意義に触れる。 成澤孝人「天皇制の行方と女性皇族の「脱出の権利」」(時の法令2135号)は、女性皇族が一般人の男性との婚姻によって皇室を離脱し、日本を離れた事件を、奥平の「脱出の権利」に依拠して説明した。この論稿も、奥平の憲法学説を、現代のコンテクストで生かしていこうという試みである。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|