研究課題/領域番号 |
20H01455
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
奥 健太郎 東海大学, 政治経済学部, 教授 (10512634)
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研究分担者 |
濱本 真輔 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (20625850)
石間 英雄 京都大学, 法学研究科, 准教授 (30866786)
手塚 雄太 國學院大學, 文学部, 准教授 (60802767)
清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (70361673)
小宮 京 青山学院大学, 文学部, 教授 (80451764)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 政務調査会 / 自民党 / 政友会 / 政党規律 / 保守政党 / 院内政党 / 政党政治 / 議院内閣制 / 政府与党関係 |
研究開始時の研究の概要 |
日本政治史の際立った特徴の一つに、政務調査会と呼ばれる政策審議機関の発達がある。本研究は近現代日本における保守政党の政調会の出現、成長、巨大化、弱体化のプロセスを体系的に明らかにすることを目的とした共同研究である。 本研究では、時代縦断的な分析を行うとともに、歴史学と政治学を融合させ、さらに国際比較をも含んだ分野横断的な研究を行うことにより、政調会の発展史を巨視的かつ微視的に解明していく。この研究が完成すれば、政調会の発展史の体系的・理論的な説明が初めて可能になり、さらにそれは日本の政治システムの特質の形成過程、日本の政党政治の発展と安定の理由を説明することにも大きく貢献するだろう。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクトは、日本における保守政党の政務調査会の歴史を解明することを目的とした。本研究では、研究チームを戦前班と戦後班に分け、政調会の構造と機能を分析しつつ、政調会の発展の軌跡をシームレスに解明することを目指した。 研究成果としては、まず『衆議院公報』の会議記録を網羅的に収集し、数量的な分析を行うためのデータセットを完成させた。これに基づき、2022年日本比較政治学会において濱本・奥は研究報告を行った。2023年には末木、手塚、笹部も、それぞれ日本選挙学会で報告を行った。チーム全体の最終的な研究成果は、2024年初頭刊行予定の『政務調査会と日本の政党政治』で発表される予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後、日本の自民党の政務調査会は、自民党のみならず日本国政府の政策決定に大きな影響を及ぼしてきた。かかる政党内の政策機関の巨大な活動は、日本においては半ば自明視されているが、比較政治的にみれば珍しい事例である。なぜ、日本の政党政治においては、政務調査会がこれほど発展したのか? 本研究はその謎を歴史学的、政治学的に解明しようとしたものであり、日本政治史のみならず、比較政治学、政治学一般に大きな貢献をなし得る研究プロジェクトであった。さらに社会的にも、広く政党政治のあり方を考える一つの手がかりを提供することができるであろう。
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