研究課題/領域番号 |
20H01521
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 尚史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60262086)
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研究分担者 |
林 采成 立教大学, 経済学部, 教授 (40760228)
澤井 実 南山大学, 経営学部, 研究員 (90162536)
ばん澤 歩 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90238238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 日本帝国圏 / 鉄道経営 / 人的資源 / 技術移転 / 日本国鉄 / 台湾鉄道 / 朝鮮鉄道 / 南満洲鉄道 / 日本帝国圏鉄道 / 鉄道経営の国際移転 / 経営管理 / 東アジアの鉄道経営発展 / 東アジア鉄道史 / 国際比較 / 国際関係 / 経営システムの国際移転 / 人的資源形成 / 帝国圏鉄道 / 南満州鉄道 / 朝鮮総督府鉄道 / 台湾総督府鉄道 / 樺太庁鉄道 / 日本的鉄道経営システム / 吉敦鉄道 / 朝鮮総督府鉄道局 / 台湾総督府鉄道部 / 東西ドイツ国鉄 / 経営システム |
研究開始時の研究の概要 |
近現代東アジアの鉄道経営史は、従来、日本国内と植民地・勢力圏に分断した形で進められてきた。また両者とも、研究視角は日本、台湾、朝鮮、「満州」といった地域の枠内にとどまっており、グローバルな視点が弱かった。そこで本研究は、日本国内と植民地・勢力圏の鉄道を包摂する帝国圏鉄道という概念を提起し、一国史もしくは一地域史の枠を超えた考察を試みる。その上で、国際関係と国際比較という二つの方法を並行して採用することにより、日本帝国圏鉄道をグローバルな文脈のなかに立体的に位置づけることを目指す。それは一国史の枠にとらわれがちな日本の鉄道史研究をグローバルに展開する、第一歩となることが期待できる。
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研究実績の概要 |
本年度は研究最終年度であるため、成果の取りまとめと対外発信に注力した。全体としては2023年5月に福岡で開催された社会経済史学会全国大会で、中村尚史、林采成、沢井実、ばん沢歩が参加して、「帝国日本をめぐる鉄道経営の国際移転」というタイトルのパネルディスカッションを組織した。 個別の研究活動としては、研究代表者である中村が、2024年3月にシアトルで開催されたAssociation for Asian Study Annual Conferenceで"Reconsidering the US-Japan Trade in Railroad Equipment"という報告を行った。研究分担者である林は、日本帝国圏鉄道において人的運営管理のために展開された賃金制度、採用、昇格、教育、労使関係などと人事制度を比較分析するため、本年度も国内外で資料収集を行い、成果本に掲載する論文を執筆した。同じく研究分担者の沢井は、本年度は2つの研究を進めた。第1に戦間期における大連機械製作所の経営展開を考察した。第2にこれまでの日本帝国圏鉄道史に関する研究を取りまとめる作業を行ない、『日本帝国圏鉄道史』を2023年10月に名古屋大学出版会から刊行した。同じく研究分担者のばん澤は、日本帝国圏鉄道と同時代のドイツ鉄道業(ドイツ国鉄―ライヒスバーン)との関係を、南満州鉄道株式会社(満鉄)の側から探った。とくに満鉄を取り上げたのは、その地理条件から、ドイツはじめ欧州鉄道と直接の連絡をもつという特性を日本帝国圏鉄道の中では朝鮮鉄道とともに持ち、なおかつドイツに対してその他の帝国鉄道より密接な経済関係を満州特産品・大豆取引の形で結んでいたためである。そうした関係にない日本本土の鉄道(鉄道省-国鉄)においても広義の技術吸収の目的でドイツ鉄道業への接近が見られたことが明らかにされており、それとの比較を試みた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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