研究課題/領域番号 |
20H01560
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
林 隆敏 関西学院大学, 商学部, 教授 (50268512)
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研究分担者 |
松尾 慎太郎 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10790868)
瀧 博 立命館大学, 経営学部, 教授 (20292138)
松本 祥尚 関西大学, 会計研究科, 教授 (30219521)
町田 祥弘 青山学院大学, 会計プロフェッション研究科, 教授 (50267431)
小澤 康裕 立教大学, 経済学部, 准教授 (50362819)
永見 尊 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (60275774)
堀古 秀徳 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (70755818)
福川 裕徳 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (80315217)
川端 千暁 中央大学, 商学部, 助教 (30844443)
池井 優佳 京都先端科学大学, 経済経営学部, 助教 (60848563)
前山 政之 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (50282968)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2022年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 財務諸表監査 / 概念フレームワーク / 基礎概念 / 会計監査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、財務諸表監査の理論研究、監査基準を初めとする監査規範の形成、社会制度としての財務諸表監査の制度設計等にあたって参照枠組みとなりうる財務諸表監査の概念フレームワークの構築を目的とする。この概念フレームワークは、研究者を目指す大学院生や若手研究者が自らの問題意識・研究課題の新規性や適切性を検討したり、研究の出発点をどこに置けばよいかを判断したりする際にも役立つことが見込まれる。この目的を達成するために、まず財務諸表監査の前提(公準)や基礎概念をあらためて検討、整理し、それらの意義や意味内容の明確化を図る。次いで前提や諸概念の関係を検討して体系化を図り、概念フレームワークの構築を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、財務諸表監査の理論研究、監査基準を初めとする監査規範の形成、社会制度としての財務諸表監査の制度設計等にあたっての参照枠組みとなりうる概念フレームワークの構築である。そのため、 (1)財務諸表監査の基礎となる前提・概念を洗い出し、(2)当該前提・概念を巡る表記や意味合いの変遷及びその理論的・制度的背景を明らかにし、(3)当該前提・概念に関係する既存研究を棚卸して、(4)当該前提の意義および概念の定義を確ること、ならびに用語の表記(日本語・英語)の揺らぎや翻訳上の問題点を整理することに取り組んだ。また、基礎概念の相互関連を示す概念マップを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の意義は、財務諸表監査研究における概念研究の重要性を示したことにあると考えている。また、財務諸表監査の基礎をなす諸概念及び諸前提、並びにそれらの意義と関係を体系的に示すことにより、今後の研究の出発点となる理論的枠組み(仮説)を示すこともできたと考えている。近年しばしば、政策決定の場面で証拠に基づく意思決定(evidence-based decision making)の必要性が強調されるが、財務諸表監査制度に関する政策決定に用いることのできる量的データは限られるため、論理に基づく説得的な議論が必要となる。本研究が示した理論的枠組みは、この点でも貢献できると考える。
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