研究課題/領域番号 |
20H01576
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
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研究分担者 |
阿部 宏慈 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 学長 (10167934)
野村 幸弘 岐阜大学, 教育学部, 教授 (20198633)
笹島 秀晃 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (30614656)
木村 直弘 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (40221923)
戸舘 正史 愛媛大学, 社会共創学部, 寄附講座助教 (50869055)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 芸術化(アート化) / 共進化 / 脱芸術化(脱アート化) / アートプロジェクト / 文化芸術シティズンシップ / 「文化の民主化」と「文化デモクラシー」 / 文化芸術 / 作家(作家性) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、文化芸術/アートが存在感を増している現代的状況を多様な契機を包含する社会とアートの共進化の過程として捉え、その動態的諸相を「芸術化/アート化」という視点を通じて、記述、分析、考察しようとするものである。 本研究は、社会学的視点を基盤としながら、美術史、音楽学、文学、メディア研究、アートマネジメント等多様な分野の専門家が参加する領域横断的研究であり、理論的視角のみならず実践の現場の視点および地域性・地方性の視点を重視する所に特徴がある。 全体として、社会状況と文化の多様性およびそれが生み出す創発性に焦点を当て、その課題と可能性を探求する研究を企図している。
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研究成果の概要 |
本研究において、われわれは、文化芸術をめぐる今日的状況を「社会と文化芸術の共進化」の過程として捉え、その動態的諸相をartification(アート化)の視点から、記述、分析、考察することを試みた。課題として、①「アート化」論の理論的検討、②社会とアートの相互作用の諸相についての考察、③文化芸術をめぐる市民協働・交流活動の記述と分析に取り組み、それらを踏まえて④本研究の現代的意義を示すべく総括と展望を行った。 本研究は、ますます活性化する文化芸術の状況を見据えながら、様々な表現やアートプロジェクト等のアートの多様な社会実装の事例を探り、その社会的効果や意義について明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、文化芸術という複雑な問題対象に多様な専門性から領域横断的に迫ったこと(①研究視点の多様性と領域横断性)、表現活動・企画を介して文化芸術の現場との接点を持ち実践的な視点が共有できたこと(②実践性・現場感覚の視点)、文化的資源は東京等の大都市圏に偏りがちだが本研究では地方・地域の視点に厚みがあること(③地方性・地域性の視点)にある。 以上を踏まえ、各地で活発化するアートプロジェクトや地域におけるアートの役割の増大等の事例に見られる社会と文化芸術の間のより緊密化する関係性をめぐり、その負の側面も含め文化芸術の今日的課題と可能性を示すことができた点に社会的意義が認められる。
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