研究課題/領域番号 |
20H01595
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田淵 仁志 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (80364008)
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研究分担者 |
木内 良明 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (40214738)
仲泊 聡 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (40237318)
田中 武志 広島大学, 病院(医), 助教 (40325197)
柏倉 秀克 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (40449492)
高橋 政代 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (80252443)
平塚 義宗 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (80266014)
氏間 和仁 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80432821)
津久間 秀彦 広島大学, 病院(医), 専門研究員 (10222134)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 視覚障害者 / ロービジョン / 眼科 / 視覚 / 医療福祉連携 / クリニカルパス / リハビリ / 障害者福祉 / リハビリテーション / インタビュー |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害によるQOL低下の低減と社会的損失抑制のためには、医療・保健・福祉・教育・労働が連携したソーシャルケアが必須である。しかし現状は施設間の相互の連携が十分ではなく視覚障害者のソーシャルケアは離散的である。ロービジョン担当医が視覚障害者のパートナーとして関連各施設との情報連携・共有のコントローラー役を担い、スムーズなソーシャルケアの提供を実現する体制を整備するために、視覚障害者のソーシャルケアの体系を整理・モデル化して「視覚リハビリテーション・マネジメント・パス」とその運用体制の共通モデルを開発する。更に研究協力4地域で試行して、有用性と問題点を洗い出しモデルのブラッシュアップを行う。
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研究成果の概要 |
視覚関連福祉団体への聞き取り調査にて、眼科医と福祉団体の連携向上、眼科医の意識改革、医療-福祉連携不足の原因の明確化、視覚障害者への相談や心理的なサポートとチーム体制整備、教育-医療の連携と啓発活動が求められていることが浮かび上がった。 広島大学附属病院で視覚リハビリテーション連携支援サービスの実地検証が行われ、福祉相談の成果や視覚リハビリテーションの重要性が認識された。視覚リハビリテーション未経験者の理由や期待も明確化した。その後、クリニカルパスの策定運用と暗所視支援眼鏡の体験会が行われ、福祉相談や医療との連携が強化されて、福祉への橋渡しが明確化され、暗所視眼鏡体験の効果も確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、視覚障害者の生活の質を高めるための実践的な取り組みを提示し、それらがもたらす影響を評価した。視覚障害者へのサポート体制の強化として、当事者の相談や心理的なサポートの重要性、多職種のチーム体制の整備と相談員の増員へのニーズが明確化された。また、教育と医療の連携と研修会および視覚障害に関する啓発と指導者育成が視覚障害者の生活の質を向上させる可能性を示した。さらに、眼科医と福祉団体の連携強化の必要性が特に強調され、大学病院でのその実践活動にて互いの意思疎通改善が確認された。視覚障害者のニーズに応えるための総合的な支援の実現に向けた重要な施策を提案できた点で学術的、社会的意義が大きかった。
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