研究課題/領域番号 |
20H01609
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
堀 正嗣 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (60341583)
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研究分担者 |
鳥海 直美 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (00388688)
吉池 毅志 大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (60351706)
栄留 里美 大分大学, 福祉健康科学部, 講師 (60708949)
栗田 季佳 三重大学, 教育学部, 准教授 (90727942)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | アドボカシー / 権利擁護 / 障害児者福祉 / 地域移行 / 入所施設 / 自立生活 / 障害児施設 / アクションリサーチ / 施設訪問アドボカシー / 地域移行支援 / 障害者施設 / 障害児者 / 自立生活センター / 意見表明権 / 意思決定支援 |
研究開始時の研究の概要 |
長期に渡って施設生活を余儀なくされてきた障害児者の中には、管理された生活と社会的ネットワークからの隔絶、情報や経験の欠如、被虐待・権利侵害によるトラウマ等から、力を奪われ無為な生活を送っている人も少なくない。こうした人々は、自信や将来への希望を喪失し、施設入所の長期化や児童施設退所後も成人施設に移行する以外に選択肢のない状況に置かれている。本研究は、イギリスをモデルとした施設訪問アドボカシーと、当事者団体による地域移行支援の連携により、こうした状況を打破して利用者の権利擁護・エンパワメント・地域移行を一体的に支援する実践モデルを構築しようとするものである。
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研究成果の概要 |
障害児施設研究班、障害者施設研究班、重症心身障害児者施設研究班の3つの研究班をに分かれて研究を行った。 障害児施設班においては、アドボカシー支援により子どものエンパワメントが促進され、地域移行とその後の自立生活につながる可能性があることが事例検討により明らかになった。障害者施設班においては、入所者の限られた人間関係の中で、定期的に会いに来る個人と個人の繋がりから生まれている共事者としてどう在るのかが問われることが明らかになった。重症心身障害児者施設班においては、わからないことへの誠実さと共に、それを括弧に入れて前へ進むことと間柄的・関係論的人間観に立つことの重要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入所施設における障害児者の権利擁護は「地域社会で生活する平等の権利」の実現を志向して行われなければならない。にもかかわらず、日本においては地域移行が進んでおらず、障害児施設を退所した子どもの多くが成人施設に移行することを余儀なくされている。 このような状況の中で、地域移行を志向する施設訪問アドボカシーにより、障害児者のエンパワメントが促進され、地域移行とその後の自立生活につながる可能性があることが明らかになったことは社会的及び学術的な成果である。またこれまで未開拓であった、意思能力に大きな性格がある重症心身障害者への訪問アドボカシーをめぐる問題の所在を明らかにしたことも学術的な意義がある。
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