研究課題/領域番号 |
20H01611
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
山口 創生 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, 室長 (20611924)
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研究分担者 |
小池 純子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, 室長 (00617467)
吉田 光爾 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (30392450)
松長 麻美 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, 客員研究員 (70511129)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 就労支援 / 精神障害 / フィデリティ / 援助付き雇用 / 支援の質 / 障害者雇用 / 自己評価 / 当事者視点 / モニタリングシステム / 精神 / 精神障害者 / IPS |
研究開始時の研究の概要 |
精神障害当事者に対する就労サービスの質やアウトカム(例:就労率)には大きなばらつきがあります。これまで、私たちは就労サービスの品質管理の道具として、援助付き雇用フィデリティ尺度(モデルとなる実践をどの程度再現しているかを測るチェックリスト)を開発してきました。他方、フィデリティ尺度は当事者の視点はあまり反映されておらず、また第3者による評価を基本としていました。そこで、本研究は、①当事者と共同し、フィデリティ尺度における当事者視点の新項目の開発・検証に取り組みます。また、②フィデリティ尺度の他者(第3者)評価と自己評価の結果を比較し、自己評価についての信頼性の検証に取り組みます。
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研究成果の概要 |
本研究は、①個別型援助付き雇用フィデリティ(JiSEF)の自己評価システムを評価すること、当事者視点の項目も新設し評価することを目的とした。 4年間の調査の結果、調査員評価によるJiSEF得点と自己評価によるJiSEF得点は相関した。また、調査員評価によるフィデリティ得点は機関就労率と有意かつ正の中程度の相関を示したが、自己評価によるフィデリティ得点と機関就労率との相関程度は低い値であった。加えて、当事者視点を加えたフィデリティ項目は、機関就労率との有意な相関を示すことはなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、援助付き雇用の再現性という文脈で就労支援の自己評価と当事者視点の評価を試みた。その結果、自己評価より第3者調査員による評価が、機関就労率(アウトカム)と関連した。また、当事者視点の項目は必ずしも機関就労率と関連しなかった。よって、就労支援の質の向上は、外部評価のシステム作りが重要になる示唆された。
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