研究課題/領域番号 |
20H01620
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
伊藤 美紀子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (50314852)
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研究分担者 |
坂上 元祥 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 教授 (20283913)
加藤 陽二 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30305693)
田中 更沙 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (90733387)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 透析患者 / サルコペニア / 低栄養 / 高リン血症 / マグネシウム / 慢性腎臓病 / 食事療法 / 血管石灰化 |
研究開始時の研究の概要 |
透析患者では低栄養によるサルコペニア・フレイルの発症率が高い。その要因として高リン血症による心血管疾患を予防するためのリン摂取制限がある。リン摂取制限はたんぱく質の摂取不足につながる。マグネシウムは石灰化を抑制する。そのためマグネシウムの摂取は透析患者の血管石灰化と低栄養を抑制できる可能性がある。本研究では動物モデルを用いて、食事中のリン/マグネシウム比が血管石灰化と筋肉量に与える影響を明らかにする。さらに透析患者の食事調査を行い、リン/マグネシウム比と低栄養との関連を解析する。これらの研究結果にもとづいて栄養療法を開発する。
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研究成果の概要 |
透析患者において課題となる、高リンによる心血管疾患や慢性炎症と低栄養で誘発されるサルコペニアの改善を目指し、食事中のリン/マグネシウム比(P/Mg比)の観点から研究を進めた。細胞を用いた検討ならびに動物モデルの確立と改善効果の検討、透析患者の現状調査、健常者を対象としたヒト試験を実施した。さらなる検討は必要であるが、今後の透析患者の心血管疾患、サルコペニア改善を目指した日常的に簡単に導入できる食事療法の開発につながる結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
透析患者の低栄養とそれに伴うサルコペニア、食事により誘発される心血管疾患は、QOLの低下と生命予後を著しく低下させることから、透析患者の高齢化が進行するわが国では、その予防と改善方法を検討することは非常に重要である。全身炎症や食事制限のある透析患者では、一般的なたんぱく質摂取や運動療法での改善は困難を伴う。そのため、透析患者が日常的に実践しやすい栄養療法を開発することは社会的意義があると言える。
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