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発達期での食品ポリフェノール摂取による生体調節制御に関わるエピゲノム解析

研究課題

研究課題/領域番号 20H01623
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所

研究代表者

阿部 啓子  地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 「次世代ライフサイエンス技術開発」プロジェクト, 研究顧問 (10151094)

研究分担者 篠崎 文夏  日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (00359647)
亀井 飛鳥  地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 「次世代ライフサイエンス技術開発」プロジェクト, サブリーダー (40514112)
嶋田 耕育  地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価, 研究員(任期有) (50634185)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
キーワードpolyphenol / epigenome / transcriptome / brain / ポリフェノール / エピゲノム / 発達期
研究開始時の研究の概要

近年、若年期の栄養環境がエピゲノムに影響し、将来的な疾病発症のリスク因子になる可能性が明らかになり、『食』による『エピゲノム』への影響に関心が急速に高まっている。非栄養成分である食品ポリフェノール類にはエピゲノムによる作用を介した遺伝子発現調節などの幅広い機能を有することが知られている。本研究では若年期の食品ポリフェノール摂取が全身代謝や脳機能に与える影響と、その作用機序についてエピゲノムランドスケープを基盤にゲノムワイドに明らかにする。本研究の成果は食品機能性評価研究における革新的な知見になるとともに、食育などの身近な生活環境提案のための重要な基盤となる。

研究成果の概要

食品にはたんぱく質、糖質、脂質などから構成される栄養素に加え、生体調節機能を有する成分(機能性成分)も含まれている。昨今ではこれら成分の様々な機能が明らかにされ、特定保健用食品や機能性表示等を通じて私たち消費者にこれらの情報を効率よく届けられるようになってきた。
本研究を通じ、機能性成分のひとつであるポリフェノールの摂取が、短期間であっても脳のエピゲノム、トランスクリプトームの変化を引き起こすことを明らかにした。特にレスベラトロールの摂取が細胞内情報伝達系の遺伝子発現制御に関与すると推察されるようになり、ポリフェノール摂取が将来的な認知・行動の差異をもたらす要因のひとつであることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ポリフェノールがエピゲノム修飾に与える影響についてまではほとんど解明されていない。食生活や健康に関するエピゲノム研究が脳機能を含む幅広い分野で展開され始め、食品・健康を取り巻くエピゲノムに関する知見集積が社会的にも強く期待されている。本研究では、主に栄養環境に敏感な若年期における食品由来ポリフェノール摂取の影響を代謝、脳機能、エピゲノムおよびトランスクリプトームから総合的に検討し、レスベラトロールを例に健康増進効果についての新しい遺伝子科学の開拓を目指した。食品非栄養成分によるエピゲノムランドスケープを明らかにすることは、現世代だけでなく、次世代型機能性食品の一類型となることと期待したい。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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