研究課題/領域番号 |
20H01644
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹熊 尚夫 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (10264003)
|
研究分担者 |
岩熊 美奈子 都城工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00342593)
中野 陽一 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (10325152)
木村 拓也 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40452304)
日高 良和 宇部工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50218715)
田上 哲 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50236717)
伊藤 崇達 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (70321148)
牧 貴愛 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80610906)
下田 旭美 広島商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80812784)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
|
キーワード | 高専 / 日本式教育 / KOSEN / 国際学校 / 教育支援 / カリキュラム / 多文化 / 国際化 / 海外展開 / 比較教育 / 教育借用 / 中・高等教育 / 中等教育 / 教育交流 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本の学校教育の特徴ある取組が海外の日本式学校でどのように受容されているのかを明らかにし、多文化な学校カリキュラムへの再編とそれを推進する組織及びプロセスを明らかにする。また、海外への輸出と往還により日本と海外の教育文化が融合した新時代の多文化カリキュラムへの改革の方向性を提示する。研究対象国は、中国、ベトナム、タイ、モンゴルの中等教育段階を中心にし、日本式学校教育を取り入れた多文化国際学校と海外の日本式高等工業専門学校、そしてその往還による取組と国内高専の教育改革を調査研究することで、今後のグローバルICT社会に求められるカリキュラム等の形成とその組織体制への改革展開を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究は日本式の学校教育の取組が、海外でどのように受容され、修正されているのかについて、海外に展開した日本の高等工業専門学校(高専)と日本式国際学校の多文化な教育組織とカリキュラム改革プロセスを通して明らかにする。対象国は、日本、モンゴル、中国、タイ、ベトナムであり、海外への輸出協力と協力を通した日本への往還によりグローバル時代の多文化カリキュラム改革への方向性を示した。海外の高専輸出協力は国家や現地の職業観、職業学校の地位の課題があり、日本の高専のメリットを現地の高等教育機関といかに受容出来るかが課題である。日本式教育は人材形成による評価と、多文化教員組織の柔軟な運営が課題となっている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は日本式教育が海外でどのように修正され、実施、運用されているかを明らかにすることで、日本の教育段階、特に中等教育の教育課程の改革を提案するものである。現地で生成された日本式国際教育の取組や教育課程内容の改革は日本の公教育のグローバル化の指針となる。日本式高専の海外展開は、高専機構が進めている国内高専の国際化を促進し、また高専教育の専門教育と一般教育のカリキュラム編成は、国内の中等教育と高等教育の接続の問題や、専門教育の高度化と一般(教養)教育の必要性のバランスを確認していく際の指標となり得る。加えて、国際協力における教育展開の優れた事例としてその体制や、方式は重要な指標となり得る。
|