研究課題/領域番号 |
20H01647
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
濱中 淳子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00361600)
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研究分担者 |
吉田 文 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10221475)
山内 乾史 佛教大学, 教育学部, 教授 (20240070)
葛城 浩一 神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (40423363)
大多和 直樹 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (60302600)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 学習時間 / 学習行動 / 大学生 / 高等教育改革 / 高大接続 / キャリア教育 / リカレント教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学生の学習行動の構造を読み解くにあたって、【大学生調査パート】と【国際比較パート】の二つを柱に設定する。 【大学生調査パート】では、大学生や卒業生、高校教員へのインタビュー調査ならびに大規模な質問紙調査を実施し、現代大学生の学習行動のリアルを浮き彫りにする。【国際比較パート】では、近隣のアジアや「学生の学習時間」の比較対象として政策的にも取り上げられることが多い米国、そしてリカレント教育が発展している北欧への訪問調査を実施し、日本の現状を相対的に位置づけることを試みる。両パートの知見は適宜メンバー間で共有し、計画した調査がすべて終わったところで総合的な分析ならびに考察を展開する。
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研究成果の概要 |
本研究は、【大学生調査パート】と【国際比較パート】の2つから構成される。 【大学生調査パート】では、2020年度から2022年度にかけて、多様な機関タイプの社会科学系の学生に、大学進学以前の学びや大学進学時の状況、大学進学以降の生活について丁寧な聞き取りを行った、対象者となったのは86名の学生である。【国際比較パート】では、2022年度にカリフォルニア大学バークレー校に訪問調査を行った。具体的には、大学教員5名、学生3名に、米国の学生の学習について、その実像について聞き取りを行った。そして2023年度に、以上の2つのパートのデータを持ち寄り、大学生の学習行動の検証と制約条件を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学生の学習行動をえぐる従来の研究は、量的調査によるものがほとんどであり、したがって学習時間や知識能力の成長に関する変数の分布を左右する要因の特定に注力していたところがあった。それに対し、本研究は、丁寧な聞き取り調査を行い、その分析を軸としたため、学生たちがなぜ学習に意欲的に取り組み(意欲的に取り組まず)、成長するのか(成長しないのか)という点の動態的メカニズムに深く切り込むことができている。また米国調査からは、日本が「手本」としていた米国の大学が、必ずしも充実した教育環境を提供できていないことが明らかとなり、大学教育の限界を検討するための重要な情報を収集したと考えている。
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