研究課題/領域番号 |
20H01682
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松浦 伸和 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (30229413)
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研究分担者 |
木下 博義 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20556469)
影山 和也 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60432283)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 英語教育学 / 英語学力 / 学力調査 / 国際調査 / 教科教育学 / 教科学力 / テスト問題 / 海外調査 / 学力分析 / 学校環境と英語学力 / 中学生 / 中学生の意識と英語学力 / 英語教育 / 日本人中学生 / テスト開発 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の中学生の英語学力を、学力調査の結果を中心に、各種アンケート調査の結果とも関連させて、包括的に実態を解明する。 生徒の英語学力を、4技能、言語能力、資質・能力の3視点で捉えて、「テスト問題」を軸とした分析、「生徒」を軸とした分析、「学校」を軸とした分析を行う。それらの結果を基に、英語学力の実態に応じた適切な指導方法を検討する。 さらに、海外調査で得られた結果も参考にして、より適切に英語力を測定できる問題を開発する。
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研究成果の概要 |
日本人中学生の英語学力は表現力がかなり低く、生徒間格差も大きい。技能や能力の間に相関関係はみられるが、能力が転移されることは少ない。学校で扱われる文脈に類似した問題は得点が高いが汎用性が低い。教科間における相関は0.6以上と高いが、その詳細については今後の検討課題である。 教師の英語指導と実際の生徒の解答の間の因果関係は、0.1以下であり指導の効果は極めて少ない。高い成果を上げている学校は、学習規律や学習意欲、課題解決活動、英語の授業内容において優れている。また、生活保護家庭が30%を超えると英語学力に影響を及ぼすが、生徒数や学校が設置されている地域の規模は関係がないことが明らとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語教育は学習指導要領により約10年に一度改定されるが、生徒の学力実態を把握することなく感覚的に行われてきた。本研究は、国が悉皆で実施した全国学力調査の結果を分析することにより、史上初の実態を解明することができた。その点だけでも学術的維持は大きい。加えて、学校調査や生徒調査の結果を加えて包括的に学力ならびに学習実態を明らかにすることができた。 本研究結果を基に、日々の英語指導を改善することができ、それは国民の英語学力の向上につながる点で社会的意義は大きい。加えて、学習指導要領の改善など国の英語教育の改善に寄与できる研究となった。
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