研究課題/領域番号 |
20H01690
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
山田 玲子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10322869)
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研究分担者 |
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
佐藤 伸子 熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)
岡田 忠雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30344469)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 学校看護技術 / 養護教諭養成 / 養護実践力 / 学校看護学 / 養護教諭養成教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,複雑多様化・深刻化する子供の健康問題に確かな養護実践力をもって対応できる養護教諭を育成するための「学校看護技術」教育モデルを確立することが目的である。具体的には,①2018年に我々が発表した「養護教諭養成教育で教授する学校看護技術の提案」(JSPS科研費JP15K04209成果)の学習項目とそれを支える知識・技術の妥当性を検証する。次いで,②教授すべき「学校看護技術」の学習内容と卒業時到達度およびその評価方法を検討し,養護教諭を志望する学生への授業プログラムを作成する。その後,③プログラムを実践・評価し教育内容を改善することから,より効果的な「学校看護技術」教育モデルの完成を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校における子供の健康を守るために確かな養護実践力をもって対応できる養護教諭を養成するための「学校看護技術」の授業プログラムを検討し、その実践と評価から、「学校看護技術」教育モデルを確立することである。今年度は、以下の2点を実施した。 1.「学校看護技術」に関する授業プログラムの作成と効果の検証 昨年度から継続して行っているフィジカルアセスメントに関する授業プログラムの実践と評価を行った。具体的には、養護教諭養成課程の学生を対象に、3つの事例を用いたフィジカルアセスメントの授業(講義・実習)を行い、その前後でアンケート調査を行った。授業の際には、学生へ事例を提示し、グループで養護教諭としてどのように対応するかを検討させた。次に、グループ内で養護教諭役、担任役、管理職役を決め、Aグループでは患者にシミュレータを用い、Bグループでは学生が演じた模擬患者を対象としてロールプレイを行った。その結果、授業後の学生のフィジカルアセスメントに対する自信が高まったことから、事例を用いた授業は「学校看護技術」に関する養護実践力の育成に効果的であることが示唆された。 2.「養護教諭養成教育で教授する学校看護技術の提案」の検証 これまでにまとめた養護教諭養成大学への学校看護技術の教育項目調査の結果をもとに、養護実践に必要な「学校看護技術」を検討するため、今年度は現職養護教諭1名からの聞き取り調査を実施した。今後はさらに調査対象者を増やし、さらなる検証を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、これまでにまとめた養護教諭養成大学への学校看護技術の教育項目調査の結果をもとに、養護実践に必要な「学校看護技術」を検討するため、現職養護教諭からの聞き取り調査を複数名に実施する予定であった。しかし、予定していた対象者の体調不良等で1名のみにしか実施することができなかったため、「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、予定していた現職養護教諭への聞き取り調査を実施し、そのデータを取りまとめることから、養護実践に必要な「学校看護技術」項目を明確にする。また、本研究にて実施した「学校看護技術」の授業プログラムをシミュレータを用いたグループと模擬患者で行ったグループとで比較し、効果的な教育方法を検討する計画である。これらの結果から、養護教諭養成教育における「学校看護技術」の教育モデルを確立する。
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