研究課題/領域番号 |
20H01705
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡辺 哲也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10342958)
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研究分担者 |
金子 健 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 上席総括研究員 (40260020)
大内 進 星美学園短期大学, 日伊総合研究所, 客員研究員 (40321591)
丹下 裕 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (50435434)
南谷 和範 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (90551474)
橋本 芳宏 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90180843)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 視覚障害教育 / 立体模型 / 触察 / 3Dプリンタ / データベース / ネットワーク / 触知覚 |
研究開始時の研究の概要 |
(1)大学、高専、工業高校など、3Dプリンタを使う技術を持ち、かつその技術を社会に役立てたいという思いを持つ人々・組織の協力を得て、視覚障害教育に役立つ3Dデータを作成する。 (2)視覚障害教育で用いる模型として適した大きさと材質、触図より立体模型が分かりやすい理由などについて、視覚障害児・者を交えた実験/調査を通じて検証する。 (3)3Dデータをインターネット上のデータベースに集約し、これを必要とする特別支援学校の教員や視覚障害者本人がいつでもどこからでもデータをダウンロード・印刷して教育に活用できるようにする。
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研究成果の概要 |
視覚特別支援教育の教員からの要望に応じて、視覚障害教育において重要な触察用立体模型を多数開発した。教科別では社会、理科、理療教育用の模型の要望が多く、そのうち社会と理療向けの模型を数多く制作した。教材模型の種類と数を増やすため、3D全国ネットワークの構築に取り組んだ。その具体策は、シンポジウムを通じた教育従事者への3D模型の周知、3D印刷できる人材を育成するための講習会の開催、誰でも教材用3Dデータにアクセスできる3Dデータベースの開発である。更に立体模型と触図を用いた触察実験を行い、従来から用いられてきた線図よりも立体模型の方が短時間で、かつ正確に形状を理解できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的成果は、線図よりも立体模型の方が短時間で、かつ正確に形状を理解できることを触察実験で示したことである。中途失明の視覚障害者と晴眼者の両方に実験に参加してもらったところ、どちらの参加者群でも立体模型の優位性が同様に確認された。3Dプリンタで様々な種類の教材用立体模型を作成できることを示した社会的意義は大きい。教育関係者への周知と模型製作ができる人材の育成はまだ途中であるが、今後も3Dデータベースを充実させていくことで、3Dプリンタによる教材模型製作がより魅力的になれば、周知と人材育成は更に進み、その結果として、視覚障害児童生徒が触ることができる立体模型の種類が増えると期待できる。
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