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感情的意思決定論による授業場面での教師の認知・判断・思考に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H01732
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

浅田 匡  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00184143)

研究分担者 遠山 孝司  鎌倉女子大学, 児童学部, 准教授 (50468972)
百瀬 桂子  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (60247210)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
キーワード感情的意思決定 / 教師 / 授業 / 授業認知 / 生体情報 / 脈拍データ / 教師の直観 / 教師の即興 / 直観 / 教師の思考 / 授業分析 / ソマティック・マーカー仮説 / 教師の熟達
研究開始時の研究の概要

本研究は,授業場面における教師の意思決定過程を身体反応や感情との関連から明らかにし,新たな教師の感情的意思決定モデルの構築を目的とする。感情的意思決定の特徴は,身体反応が合理的な意思決定に関連する点である。具体的には小学校教師を研究参加者とし,再生刺激法,storyーtelling方と授業での教師の動作解析を組み合わせる。さらにそれらの映像データを用い,授業認知から判断等を行う外感覚受容の経路と身体反応と経験に基づく内感覚受容の経路を明らかにする実験的アプローチを組み合わせた調査を行う。これらの研究結果から構築したモデルの妥当性の検証を行い,教師教育への適用可能性を探る。

研究実績の概要

静岡県内ですぐれた教師として評価をされている2名の小学校教師に加えて,埼玉県内の小学校教師を研究協力者として,理科授業における教師の意思決定に関する調査研究を行った。研究協力者は,教職経験15年以上,校長からはすぐれた教師という評価を受けている。
調査は,指導案に関するインタビュー,授業中における脈拍データ,授業後に指導案とのズレあるいは教師にとってズレを感じた授業場面についての教師の思考内容に関するインタビューを行った。このアプローチは,指導計画とのズレが生じた場面が教師が意思決定を行うという意思決定研究に基づき,ズレを手がかりに脈拍データとの関係を探ることを目的としている。これまで,脈拍データの変化を手がかりに教師の意思決定を捉えてきたが,教師の意思決定はプランニングとの関係も重要であることから,このアプローチを行った。
結果として,指導案とのズレが生じた場面では教師は意思決定を行なっているが,脈拍データの変化とは必ずしも一貫した関係は見られなかった。その理由の1つとして,意思決定の内容の違いが反映していることが考えられた。例えば,子どもの授業内容の理解の程度が指導案とずれている場合と学級経営上の問題から授業の運営に支障が出ている場合では,脈拍の変化に違いがみられるということである。まだ1事例ではあるが,今後はこれまでのデータも加えて,意思決定内容のカテゴリー化を進めていく必要があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響のため,学校におけるデータ収集に支障が生じたため

今後の研究の推進方策

現在まで,少なくとも研究協力者として4名の経験教師の授業に関するデータを複数回収集できており,そのデータの更なる詳細な分析を行うことで,教師の感情的意思決定の様相を明らかにすることに迫ることは可能であると考えられる。したがって,今後の推進方策としては,これまでのデータの更なる詳細な分析を進めることを優先する。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 教師視線に基づく授業認知に関する事例研究ー小学校理科授業ー2022

    • 著者名/発表者名
      浅田匡
    • 学会等名
      第58回日本教育方法学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 生体信号計測と解釈についての最近の展開2021

    • 著者名/発表者名
      百瀬桂子
    • 学会等名
      第85回日本温泉気候物理医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 対象への関心度が選好課題中の注視時間・順序に与える影響について2020

    • 著者名/発表者名
      百瀬桂子
    • 学会等名
      第63回生体信号計測・解釈研究会(生体医工学会専門別研究会)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Classification of Event-Related Oscillations for Positive/Negative Facial Expressions2020

    • 著者名/発表者名
      Matsumura Y, Momose K
    • 学会等名
      42nd Annual International Conferences of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [図書] 教師はいかに授業を認知しているか『これからの教師研究:20の事例にみる教師研究方法論』2021

    • 著者名/発表者名
      浅田匡,中村駿
    • 総ページ数
      322
    • 出版者
      東京図書
    • ISBN
      4489023626
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-12-25  

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