研究課題/領域番号 |
20H01748
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2021-2023) 東京都立大学 (2020) |
研究代表者 |
伊藤 京子 京都橘大学, 工学部, 教授 (10397622)
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研究分担者 |
下田 宏 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (60293924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 合意形成 / 感性 / 認知プロセス / メカニズム / 分析 / 認知 / アーキテクチャ |
研究開始時の研究の概要 |
複数の人間が1つの結論に至る「合意形成」に対して、情報技術を用いた支援方法の提案等の研究が行われてきた。これらの研究は、人間が発する意見や立場、結論等、人間の「外」の分析がなされ、発言の理由や結論に至った個々の人間の頭の中のプロセス、すなわち人間の「内」を対象としてはいなかった。 特に、発言や結論には人間の「感性」が関係しているが、「感性」の関与が適切に示されず、このため合意形成の支援や方法論への本質的な提案には至らなかった。 本研究では、人間の合意形成メカニズムに基づき、合意形成において感性を加えた認知プロセスの設計図、すなわち新しい感性-認知アーキテクチャの構築を目的とする。
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研究実績の概要 |
複数の人間が1つの結論に至る「合意形成」に対して、情報技術を用いた支援方法の提案等の研究が行われてきた。これらの研究は、人間が発する意見や立場、結論等、人間の「外」の分析がなされ、発言の理由や結論に至った個々の人間の頭の中のプロセス、すなわち人間の「内」を対象としてはいなかった。特に、発言や結論には人間の「感性」が関係しているが、「感性」の関与が適切に示されず、このため合意形成の支援や方法論への本質的な提案には至らなかった。 本研究では、人間の合意形成メカニズムに基づき、合意形成において感性を加えた認知プロセスの設計図、すなわち新しい感性-認知アーキテクチャの構築を目的とする。 初年度は、「感性」の側面を加えて人間の合意形成メカニズムを提案するための基礎的実験に着手し、実験の場で合意形成を行う際の課題として、合意形成へのインセンティブを与えることが重要である考え、合意形成へのインセンティブを与えるためのゲームを新しく開発した。2年目は、1年目に続き、「感性」の側面を加えて人間の合意形成メカニズムを提案するための基礎的実験を実施した。具体的には、昨年度オリジナルに開発した合意形成のためのゲームを改良し、合意形成メカニズム開発に必要な「コンフリクト」が生じる場面を出現するようにインセンティブを与える条件等を詳細に調整した。そして、「合意までの距離」と「好感度」の指標を用いて、合意形成のリアルタイムモニタリングを行った。 並行して、研究代表者が有する「正解のある合意形成実験」のログの分析に着手し、合意形成メカニズムの開発を進めた。 3年目となる本年度は、前年度に課題となった実験タスクの改良を行った。具体的には、コンフリクトの生じる合意形成タスクを開発し、その際の「合意までの距離」と「好感度」の指標を計測する実験を行い、合意形成メカニズムの特徴を分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「感性」の側面を加えて人間の合意形成メカニズムを提案するために、合意形成場面においてコンフリクトが生じることが重要である考え、合意形成におけるコンフリクトが生じる場面をを与えるためのゲームを新しく開発し、実験を実施した。 3年目となる本年度は、昨年度に続き、「感性」の側面を加えて人間の合意形成メカニズムを提案するための発展的実験を実施した。具体的には、昨年度までに開発した合意形成のためのゲームを改良し、合意形成メカニズム開発に必要な「コンフリクト」が生じる場面を出現するように条件等を詳細に調整した。そして、「合意までの距離」と「好感度」の指標を用いて、合意形成のリアルタイムモニタリングを行った。これらの成果より、合意形成メカニズムを提案するための発展的知見の獲得を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、これまでの実験で得られた知見に基づき、合意形成メカニズムの提案を進めるとともに、感性-認知アーキテクチャの開発を進める。 具体的には、初年度から3年目までに進めた実験室実験から得られた結果、また既存の合意形成ゲームの結果を分析した結果を基に、総合的に合意形成メカニズムを構築し、それに基づき、感性-認知アーキテクチャにつながる認知工学的な枠組みを提案する。
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