研究課題/領域番号 |
20H01761
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 猛 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70281061)
|
研究分担者 |
清水 大地 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (00724486)
三井田 盛一郎 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20305519)
横地 早和子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (60534097)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
|
キーワード | 芸術 / 創造性 / 熟達化 / 創作プロセス / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、芸術創造領域における熟達過程の特徴解明と、その特徴を踏まえた熟達支援手法の開発を目指している。 これまで我々が進めてきた芸術家を対象とした研究では、芸術創作領域における知識・技術や過去の経験を生成的に利用した探索過程に着目しており、特に、創作プロセスの様々な部分を変更し(ずらし)て多様な技法を生み出していく「プロセスの変更」と、外界との出合いによる創造過程の活性の鍵となる「触発の利用」という重要な知見を見出している。 こうした知見に基づいて、熟達した芸術家ならではの創造活動を支えるメカニズムや学習過程を解明するために、本研究では、上記の3つの目的を設定している。
|
研究成果の概要 |
本研究は、芸術創作領域における熟達過程の特徴の解明と、その特徴を踏まえた熟達支援手法の開発を目的に実施された。コロナ禍の影響により当初の計画を大幅に変更しせざるを得なかったが、(1)芸術系大学の専門ゼミの現場観察およびアーティストと芸術系大学の学生によるワークショップの現場観察、(2)美大生の創作の悩みに関するインタビュー調査、(3)作品制作過程を捉える心理実験、(4)熟達したダンサーの創作過程を捉えるケーススタディなど、複数の研究を実施した。多様な芸術領域の異なる熟達段階にある芸術家達が、どのように専門性を獲得してきたのかや、どのような専門性を獲得しようとしているのかを検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、芸術領域のプロフェッショナルによる創造、すなわちPro Cの解明とその獲得過程の教育への応用に留まらず、学習や熟達などの関連する心理学の諸理論に対しても重要な示唆を与えるものである。さらに本研究は、芸術領域の専門家養成課程における教育的介入や支援方法の開発に留まらず、STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)によって、学問領域を横断するような思考力、表現力、発想力を培い、児童・生徒・学生らが様々な課題に創造的に取り組む力を養うことを目指す、一般の学校現場等への応用も期待される。
|