研究課題/領域番号 |
20H01775
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
熊野 宏昭 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90280875)
|
研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
谷澤 薫平 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (50771812)
大須 理英子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60374112)
小野田 慶一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (60432712)
正木 宏明 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80277798)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | コホート / うつ / Well-being / マインドフルネス / 生活習慣 / 安静時脳機能 / MRI / 瞑想 / 無執着 / BrainAGE / 能動的注意制御 / 脳波 / 受容 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中高年者を対象に大規模な調査を行うことで、どのような生活習慣が、最も脳を活き活きした状態に保ち、低いうつ状態、高い認知機能、幸福感をもたらすかを明らかにすることを目指す。生活習慣の中では、これまで重要とされてきた運動・食・睡眠習慣に加えて、今の体験にありのままに気づくマインドフルネスという心の習慣の影響を検討する。さらにその影響が、遺伝子の個人差によって異なるかどうかも検討する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、中高年の脳と心の健康に影響を与える要因を、マインドフルネスなどの心の習慣に着目して、コホート研究により明らかにするものである。新型コロナウイルスの流行によって、2022年までは測定が延期されてきたが、その間マインドフルネスを簡便に測定する尺度の開発を行ってきた。その成果として、マインドフルネスの多面的な側面を測定するFive Facet Mindfulness Questionnaireの短縮版を作成し、その妥当性・信頼性を検討して、査読付き学術誌に発表した(Takahashi et al., 2022)。さらに、マインドフルネスは主観的な自己評定尺度だけでなく、客観的な行動によっても測られる必要がある。そこで、近年開発されたMindful Awareness Task(Hadash et al., 2022)を日本でも使えるように翻訳及び開発を開始した。2022年度末には、コホート研究を再開し、数名の参加者を対象に、脳MRIと行動課題の予備的な測定を行い、フィードバックを得た。また、本研究では追跡途中に瞑想などの実践を開始する参加者がいる必要があるので、マインドフルネスや瞑想などへの関心や認知などに関してもインタビューを行い、ある程度認知は広がっていることがわかった。概ね測定プロトコルは確定し、研究協力者の測定練習も完了したため、2023年度から本格的に本測定を始めるために、参加希望者にコンタクトをとり、測定日時を調整している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス対策のため、直接の対面による測定を要する脳や行動指標の測定が行えなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
参加者の安全に配慮した上で、MRIなどの脳測定及び心身の健康に関わる指標の本測定を開始する。
|