研究課題/領域番号 |
20H01915
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
六條 宏紀 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 特任助教 (00725814)
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研究分担者 |
伊代野 淳 岡山理科大学, 理学部, 教授 (10211757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | ガンマ線天文学 / 宇宙線 / 暗黒物質 / 高エネルギー天文学 / イメージング / 気球実験 / 原子核乾板 / 飛跡検出器 / ガンマ線 |
研究開始時の研究の概要 |
フェルミγ線宇宙望遠鏡が提供する高統計観測データはγ線天文学を大きく前進させた。一方で銀河中心で特異な超過が報告されるなど未解決課題も浮かび上がっている。今後は観測データの質的改善が求められる。我々は原子核乾板を用いたγ線望遠鏡によってフェルミ望遠鏡の角度分解能を約1桁更新するγ線天体精密観測を提案し、気球実験による科学観測を目指して開発を続けてきた。本研究では次期気球実験(2021年春)に向け、望遠鏡口径面積を拡張する開発を行い、世界に先駆けてGeV帯域宇宙γ線の高解像観測データの提示を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では次期気球実験(コロナによる2年延期、2023年春実施予定)に向け、原子核乾板からなる世界最高解像度のガンマ線望遠鏡の口径面積拡張を実現する以下の開発を行った。1)量産型原子核乳剤製造装置の開発と名大への新設・導入。2) ロールtoロール原子核乾板塗布装置の開発と名大への新設・導入。3) 乗鞍山頂での大気ガンマ線観測リハーサルを通じた性能実証。4) 電子対生成事象の精密測定手法開発 5) 新ファシリティ連続安定稼働による原子核乾板の量産と大口径コンバーターの作成。6) 全長5m与圧容器ゴンドラの開発。7)溶解物理現像手法の開発と実験への導入 8) 豪州気球実験の最終準備完了。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2008年より観測を続けるフェルミγ線宇宙望遠鏡が提供する高統計観測データはγ線天文学を大きく前進させた。一方で銀河中心で特異な超過が報告されるなど未解決課題も浮かび上がっている。今後は観測データの質的改善が求められる。本研究開発により実現する原子核乾板を用いたγ線望遠鏡によってフェルミ望遠鏡の角度分解能を約1桁更新するγ線天体精密観測を可能にする。2023年に実施する気球実験により銀河中心領域1GeV帯域の世界最高解像度でのイメージングデータ提示が期待される。
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