研究課題/領域番号 |
20H01935
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
森野 雄平 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50715240)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 原子核物理 / 原子核(実験) / 原子核 / 原子核(実験) |
研究開始時の研究の概要 |
30GeV陽子ビーム-原子核標的衝突において後方に生成されるJ/\psiを測定することにより、核子中のチャーム対を含んだ5クォーク状態、陽子ならば|uudc\bar{c}> (intrinsic charm)の存在を実験的に研究する。ICの存在は、低エネルギーの陽子原子核衝突において、後方J/\psiの生成抑制として現れると期待される。本研究では、この測定をJ-PARC 高運動量ビームラインにおいてJ-PARC E16実験と共存する形で可能とし、intrinsic charmの実験的研究を推進する。
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研究成果の概要 |
採択年度より、J-PARC high-pビームラインが完成し、本研究のベースとなるJ-PARC E16実験の試験運用が開始された。本研究においてハード面は大部分をE16実験と共有するため、E16実験を軌道に乗せる事が必須であり、かつその上で本研究を進めるのに必要な情報を収集するという形で進めた。新規ビームラインにおいて立ち上げた実験であるため、供給ビームのバンチ的時間構造を始めとした予期せぬ困難が発生したが、それらを克服する対策を講じた結果、順調にデータ収集を可能とする事に成功した。本格的な物理データの収集は今後になるが、本課題採択により、本研究の充分な準備を進める事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって明らかにしたこと、克服した困難のうちの一定の割合は新規に建設したJ-PARC high-p ビームラインの固有の特性による物であった。このビームラインは本研究のみならず、今後様々な研究で活用される事が期待されており、本研究の波及効果はそれらに及ぶであろう。これが本研究の学術的、社会的意義だと言える。
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