研究課題/領域番号 |
20H01974
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
小泉 尚嗣 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (00215154)
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研究分担者 |
岸 和央 立正大学, 環境科学研究所, 客員研究員 (40802468)
山野 誠 東京大学, 地震研究所, 教授 (60191368)
丸尾 雅啓 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (80275156)
細井 祥子 (田辺祥子) 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (80423226)
後藤 忠徳 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (90303685)
笠谷 貴史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(海底資源センター), グループリーダー (90373456)
後藤 慎平 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (90772939)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 琵琶湖 / 湖底湧水 / 湖底地下構造 / 湖底環境 / 湖底熱流量 / 湖底温度計測 / 湧水量推定 / メタン / DNA解析 / 地下構造 / 熱流量測定 / 音響調査 / ガス音響異常 / 湧水孔の分布 / 温度勾配 / 変色域 / ガス / ROV |
研究開始時の研究の概要 |
琵琶湖への水の年間流入量(約60億トン)の10%程度が湖底からの湧水であるが、沿岸域を除いてその実態はよくわかっていない。2008年に発見された琵琶湖西部の深部湖底湧水は、湧出孔の並びが南北10km程度の帯状になるとされるが、地下構造と同湧水との関係は明らかではない。また、同湧水が環境に与える影響も不明である。本研究では、物理探査や熱フラックス測定を用いて、深部湖底湧水の時空間分布と地下構造との関係を明らかにし湧水量も見積もる。また、ROVを用いた同湧水の採水と周辺プランクトン群の採集、その水質分析・DNA解析を行うことで、同湧水が琵琶湖底の環境にどのような影響を与えているかも推定する。
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研究成果の概要 |
琵琶湖深部湖底湧水と湖底地下構造との関係を解明し,同湧水の湖底環境への影響を評価するために,水中音波探査,湖底熱調査,ROVによる湖底観察,湖水の水温・水質や水素・酸素同位体比測定,細菌調査等を行った.その結果,深部湖底湧水は,基盤と湖底堆積物との間の不整合面を経路として湧出していると想定された.その経路では,周囲より温度が高くなることが考えられる.その結果,メタン生成菌が活性化され,周囲の有機物を使ってメタンを生成し,湧水と一緒に湖底に出ているのかもしれない.湖底環境への影響は,通常は軽微だが,時期によってはある程度の影響を与えている可能性がある事がわかった.。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
琵琶湖の深部湖底湧水の湖底環境への影響は,通常は軽微だが,時期によってはある程度の影響を与えている可能性がある事がわかった
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