研究課題/領域番号 |
20H01979
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
押田 龍夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50374765)
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研究分担者 |
遠藤 秀紀 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30249908)
本川 雅治 京都大学, 総合博物館, 教授 (30293939)
川田 伸一郎 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (30415608)
福井 大 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (60706670)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 生物地理学 / 系統地理学 / リス科齧歯類 / 島嶼個体群 / インドシナ半島 / 島嶼固有種 / 小型哺乳類 |
研究開始時の研究の概要 |
令和2年度においては,ベトナムの島嶼域において小型哺乳類の採集を行い,これらのサンプルを用いて形態学的および遺伝学的解析を実施する。令和3年度においては,ベトナムに加えてミャンマーの島嶼域において小型哺乳類の採集を行い,これらのサンプルを用いて形態学的および遺伝学的解析を実施する。令和4年度においても前年度と同様の調査を実施し,これに加えて研究結果の総括を行い,インドシナ半島周縁島嶼域の固有種創出モデルの構築を試みる。
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研究実績の概要 |
2022年度においては,新型コロナ感染症は5類に移行されておらず,また調査を予定していたミャンマーでの紛争は収束しなかった。このため,研究目的であったインドシナ半島の東部(ベトナム)および西部(ミャンマー)の島嶼域における小型哺乳類の捕獲調査を十分に実施することが困難であった。特にミャンマーでは調査再開の目処が立たず,計画していた捕獲調査を全て中止とし,代わりにベトナムの島嶼域において可能な範囲で調査を実施した。海外へ渡航することが困難であったため,小型哺乳類の捕獲調査については前年度同様実質的にベトナムの研究協力者へ委ねることとなった。2023年度においては,新型コロナ感染症が5類に移行されベトナムでの調査が可能となったが,引き続きベトナムの研究協力者へ捕獲調査を委ねることとした。 インドシナ半島東部に位置する島嶼においてリス科齧歯類を中心とした小型哺乳類の採集調査を実施した結果,2018年にベトナム研究者との共同研究で発見・報告した新種のホンカイリスについて,これまでホンカイ島にのみ分布するとされていたが,その付近の小島嶼にも生息することが明らかになった。島嶼環境にのみ生息する本種の保全を考える上で重要な発見であった。また,近年ベトナムにおける分布が確認されたカオジロムササビ,およびハネオモモンガを採集することに成功し,これらのサンプルからDNA塩基配列の分析を実施することができた。これらの知見については,学術雑誌への掲載発表に至っていないが、今後ベトナムの研究協力者と共に論文を発表する予定である。 加えて,小型哺乳類の分布をより効率よく調査するために,自動撮影カメラを用いた調査方法の検討を日本において行った。また,本研究結果との比較・検討を念頭に置いて,大型島嶼である台湾に生息する小型哺乳類について生物地理学的情報を整理し,日本の小島嶼環境においても調査を実施した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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