研究課題/領域番号 |
20H02047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
榎本 俊之 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (20403149)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 研削加工 / 医療機器 / 外科 / ダイヤモンドバー / 骨切除 / 機械工作・生産工学 / 医療・福祉 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では低侵襲手術法を用いた骨切除,すなわち内視鏡下という 直径15 mm程度の円筒狭小空間における骨切除において,良好な術野を確保しながら骨切除時の発熱による生体組織の熱損傷を抑制できる骨切除用研削デバイスを開発する.
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研究成果の概要 |
外科手術,特に脊椎外科手術の分野では小径軸付き研削工具(ダイヤモンドバー)による骨切除時の発熱による術後合併症が大きな問題となっている.従来の研究により発熱のおもな要因は骨切りくずの工具表面への付着,すなわち目づまりであることがわかってきたものの,温度上昇を安定に抑制できる方法の開発には至っていない.そこで本研究では骨切りくずの付着・剥離現象を詳細に検討し,その結果,加工点近傍を気単相あるいは液単相状態にすることが必須であることを明らかにした.そして工具表面を親水化する,あるいは10℃程度にコントロールした冷風を供給することで熱侵襲温度である50℃以下に温度上昇を安定に抑制することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外科手術,特に脊椎外科手術の分野では小径軸付き研削工具(ダイヤモンドバー)による骨切除が頻繁に行われるが,その際に生じる熱が骨近傍の神経などの重要部位を侵襲してしまい,後遺症麻痺といった重篤な問題がたびたび発生する.本研究では,研削工具の表面を親水化する,あるいは冷却水にかわり10℃程度にコントロールした冷風を供給することにより,骨切除時の発熱を大幅に,かつ安定に抑制することに成功した.このように本研究成果は骨切除術に対して,新たな画期的な医用機器を提供するものである.
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