研究課題/領域番号 |
20H02121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三木 則尚 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70383982)
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研究分担者 |
石塚 裕己 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教 (40784418)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 触覚 / 触覚ディスプレイ / 事象関連電位 / 皮膚変形 / 自然言語処理 / 機械学習 / 定量評価 / アクチュエータ / 触感 / マイクロナノ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、任意の触感を触覚ディスプレイにより呈示するために、触覚ディスプレイ⇔触感の順問題・逆問題を高確度かつ効率的に達成することを最終目標とし、特にそのために、触覚ディスプレイによる触感の再現を定量的に、客観的に評価する手法を確立する。具体的には、①脳波事象関連電位による触感再現評価手法の確立ならびに②皮膚変形シミュレーションによる触感再現評価手法の確立とともに、③触覚における順・逆問題のコンプリートによる触感の90%以上の人工的再現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、触覚ディスプレイによる触感の再現を定量的に、客観的に評価する手法を確立することである。三木らは、触覚刺激により生起される事象関連電位を用いた触覚の特性評価のため、事象関連電位の高精度計測、解析手法を提案、その有効性を実証した。石塚らは、神経モデルと皮膚モデルを提案、これらを接続し、触覚受容器野の応答を再現することが可能な皮膚-神経モデルを構築した。また触覚研究の資する定量的触覚実験が可能な触覚サンプルおよび新奇触覚ディスプレイを開発するとともに、自然言語処理、機械学習、生成AIを用いた新たな触覚研究手法を提案、その有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、事象関連電位ならびに、皮膚変形・神経モデルを用いる触覚評価手法を構築した点である。本手法を用いることで、主観的かつ定性的な実験評価が可能となり、触覚モデルの理解、構築が容易になる。また、触覚実験を支援する触覚サンプルや触覚ディスプレイを開発するとともに、触覚研究の律速となる被験者実験を回避可能な、自然言語処理、機械学習、生成Aiを用いた新たな手法を提案した。触覚研究のブレイクスルーにつながることが期待される。
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