研究課題/領域番号 |
20H02143
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森川 博之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50242011)
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研究分担者 |
成末 義哲 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (70804772)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 電波環境マップ / ダイナミック周波数共用 / 伝搬損失モデル / 機械学習 / 周波数共用 / 後方散乱通信 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,ダイナミック周波数共用に向けたリアルタイム電波環境マップ構築基盤を低コストに実現することである.電波環境マップ実用化を阻害する本質的な課題は,電波強度計測コストにある.これに対し,本研究では,地域依存性なく建築物に取り付けられるテレビ受信用アンテナに着目して課題解決を図る.本来センサではないテレビ受信用アンテナをIoTセンサ化するハードウェア機構およびソフトウェア基盤を整備することで,テレビ受信という本来の用途と共存しつつ,従来は実現困難なリアルタイム計測保証・高い計測精度・広い計測周波数帯域を実現する.
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研究成果の概要 |
本研究課題では,リアルタイム電波環境マップ構築基盤および電波資源の効率的活用に向けた応用技術を開発した.具体的には,テレビ受信アンテナを用いた電波環境測定の有効性を明らかにするとともに,電波環境マップ構築基盤に資する機械学習型伝搬損失モデルならびに反射低減機構を開発した.さらに電波資源を有効活用するための応用技術として,衛生搭載型合成開口レーダ(SAR: Synthetic Aperture Radar)を活用したIoT構築基盤と,蔵本モデル型スケジューリング方式を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,ダイナミック周波数共用に向けたリアルタイム電波環境マップ構築基盤を低コストに実現すべく,リアルタイム電波環境マップ構築基盤および電波資源の効率的活用に向けた応用技術を開発した.得られた成果のなかでも,テレビ受信用アンテナを用いるという革新的案アプローチとその検証結果は,電波環境センシング基盤の低コスト化に貢献しうる稀有な成果であると考えている.本研究開発により得られた成果に関してはその社会展開および周辺分野への技術応用に向けて研究を継続するとともに,研究過程で新たに生じた技術課題に対してもその解決に今後取り組んでいく.
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